「冷蔵庫届きました」母子家庭に食料支援をつづけたい "いつでも"食料を渡せるように

「冷蔵庫届きました」母子家庭に食料支援をつづけたい "いつでも"食料を渡せるように

滋賀県大津市にある「母子福祉のぞみ会」。母子家庭に対して、食料や生活用品の支援を行っています。

今年2月末、のぞみ会に待望の”大きな冷蔵庫“が届きました。

のぞみ会では3年前から、コロナ禍で生活に困窮する、ひとり親家庭を対象に食材を無料で配布する「フードパントリー」を行っています。

初めは、学校の休校で使われなかった学校給食を使っていましたが、今ではフードバンクや社会福祉協議会、企業など様々な団体から食料が集まり、多い時には月に600人以上に食料を支援することもあるといいます。

活動が広がる一方で、30年以上使用していた冷蔵庫には入りきらない食材が、施設に山積みになるようになりました。

集まった食材を無駄にすることなく、今後も支援を続けるため、のぞみ会は今回のぷらす8゛で大型の冷蔵庫や冷凍庫を購入する寄付を集めることにしたのです。

クラウドファンディングで集まった寄付金は317万円。

冷蔵庫と冷凍庫、そして食材を保管する棚を購入し、それらを設置するための工事を行うことができました。

【滋賀県母子福祉のぞみ会 坂下ふじ子会長】
「米や野菜、肉などは喜ばれることが多いです。ただ、食材を提供してもらってから保存できる期間が限られていました。大きな冷蔵庫や冷凍庫があれば、いつ食材をもらっても無駄にすることなくお渡しすることができます。また保管棚があると、食材を分類したり、品質を確認したりすることがしやすくなるため、急に親子が助けを求めても良い食材がすぐに渡せる上にようになりました。親子が欲しいものを自由に選んでもらうこともできます」

月に数回開かれているフードパントリー。今年3月に関西テレビが取材すると、さっそく冷蔵庫にはたくさんの食材が並んでいました。

利用者の声を聞きながら、肉や冷凍の魚、野菜、米などが次々と手渡され、利用者からは「本当に助かります」「ありがとうございます」といった言葉がのぞみ会に伝えられました。

ひとり親家庭を支えたいという思いで、のぞみ会が行う食料支援。しかし、これらは”思い”だけでは続けられない部分もあります。ぷらす8゛を通して集められた寄付が、団体の活動を後押ししました。
(関西テレビ「報道ランナー」・母子福祉のぞみ会取材記事はこちらから)
https://www.ktv.jp/news/feature/220104/