長さ1km・12車線の道路が上を通る超大型商業施設「船場センタービル」欲張り大阪人の思いがいっぱい【大東駿介の発見!てくてく学 関西テレビ「newsランナー」】 2025年03月22日
俳優の大東駿介さんが、関西の街を歩きながら魅力を学ぶ「発見!てくてく学」。
今回、大東さんが訪れたのは、大阪市中央区にある「船場センタービル」。
中央大通沿いに、1号館から10号館まで、約1キロにわたる超大型商業ビル。地上4階・地下2階の建物の中には、衣料品の問屋を中心に、雑貨屋など800以上の店が並んでいます。1970年に開業し、今年で55周年を迎えています。
■ビルの上を車が走る 唯一無二のビル誕生のナゾ
「船場センタービル」はビルと道路が一帯となった特殊な構造。高速道路6車線、一般道6車線、計12車線もの道路が上を通っています。
作られたきっかけは1970年に開かれた大阪万博。明治以降、船場エリアは“繊維の街”として栄え、1000軒以上の繊維問屋が所狭しと立ち並んでいました。
大阪の都市開発が進んでいた昭和初期には、御堂筋や堺筋などの大通りも整備されましたが、船場を拠点とする大量の繊維問屋を立ち退かせることは難しく、船場を取り残した状態で整備が進みました。
そんな中、開催が決まった「大阪万博」。市内の交通量がさらに増えるとあって、大阪市は何が何でも船場を整備する必要がありました。
船場センタービルの開業時から営業している生地問屋・山冨商店の社長、濱本嘉也夫さんによると、立ち退く代わりに新しく作るビルに優先的に入れるという話になったのだそうです。
まず土台となる巨大なビルを作り、その上に道路を作るという前代未聞の大工事。「道路を作りたい」という思いと、「船場で商売をしたい」という思い、両方かなえる欲張りな大阪人らしい発想が詰まった建物なのです。
■ペルシャじゅうたん専門店には850万円する1枚も
本場ペルシャから輸入した高品質なじゅうたんを2000点以上扱うペルシャじゅうたん専門店「アリヤギャラリー」。社長のハタミ・サイードさんは「敷物だけど芸術作品」だと言います。
ペルシャじゅうたんの中でも人気が高いのはシルクで作られたものだそうです。シルクは柔らかくなめらかで、角度を変えると色が変わる特徴があります。
ちなみに「アリヤギャラリー」で一番高価なペルシャじゅうたんは、1枚で850万円(税別)します。
■繊維の街ならではのミシン教室
明治時代から“繊維の街”として栄えた船場ならでは、ミシン教室が話題になっています。
baby lock(ベビーロック)は世界で初めて家庭用ロックミシンというミシンを発売した会社です。ロックミシンの国内シェアNo.1、世界シェアもトップクラスです。
編み物の要領で、生地の端がほつれないように縫うことを得意とするロックミシン。普段着ているニットやカットソーの裏にある縫い目をみると、ロックミシンで仕上げられたものだと分かります。
裁縫好きも多く集まる船場センタービルでは、ロックミシンの使い方を学べたり、簡単な洋裁を楽しめたりする教室が開かれています。
手芸好きの大東さんは、パーカー作りに挑戦。すぐに上手に縫い合わせることができました。
【大東駿介さん】「らく。これめっちゃほしい。家族会議にかけさせてもらいます」
▲大東さんの“発見”の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」 2025年3月13日 木曜日放送)