村上春樹さんが通った図書館もある芦屋 「商店街」は震災で姿を変え 新しくできた街に活気【兵動大樹の今昔さんぽ 関西テレビ「newsランナー」】 2024年11月08日
1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。
今回は芦屋の閑静な住宅街から、今と昔を見比べる旅にスタート。
手掛かりは1960年(昭和35年)に芦屋市内で撮影された写真。何となく懐かしい気持ちになる商店街が写っています。
地元の方に写真を見てもらうと、「サンパチですかね?『三八』。コロッケとか唐揚げ買いに行ったかな」と教えてくれました。
芦屋には現在もアーケードがついた「打出商店街」がありますが、かつて「本通り商店街」と「三八通り商店街」という2つの商店街もあり、その2つの商店街の間には「甲陽市場」があったそうです。
現在、「本通り商店街」「三八通り商店街」ともにアーケードはなくなり、お店もほとんどなくなっています。
いまも本通り沿いにある酒屋「キリン屋」さんで話を聞くと、阪神淡路大震災でほとんどのお店がつぶれましたが、震災前はアーケードのある商店街だったそうです。震災後に区画整理が行われ、いまは幅の広い道路が整備されています。そして写真はやはり三八通り商店街なのだそうです。
■「井戸の水汲めます」住宅街においしい井戸水
三八通りで目を引くのが、「山田宝飾店」の前にある井戸です。この井戸は「白水皇白砂(はくすいこうしらすな)の水」として知られ、芦屋市の人口の半分を賄えるほどの水量を誇るとのこと。水を汲みに来ていた男性は、「震災で水道が断水したときには助かりました」と話してくれました。
山田宝飾店の山田勝己さんと山田美智子さんご夫妻が詳しい話を聞かせてくれました。なお美智子さんは、この辺の商店会の会長と自治会の会長をしていて、前は県議会議員もしていたそうです。
「三八通り商店街」は、昭和3年8月に商店会が発足したことが、名前の由来なのだそうです。
震災で山田宝飾店の1階店舗はつぶれました。2階の住居にいたご夫妻が、窓を開けると目の前に道路があったと言います。
震災からまもなく30年。「30年後も住みたい、働きたいと思える街はどういうものなのか」。周辺の町に住む若い世代の人たちも参加し、これまで年配の方々が続けてきた活動も参考にしながら、6つの町にまたがるエリアで10月27日に「みんなの秋まつり」が開催され、たくさんの人たちで賑わいました。
■震災で姿を変えた新しい芦屋の街
震災で商店街はすっかり姿を変えましたが、市場があったところに新しくオープンしているお店もあり、新たな形の芦屋の街ができているようです。
【兵動大樹さん】、「商店街すぐ分かるのかと思ったら、いろんなドラマがありました。本当にいい街ですね。散歩にちょうどいいです」
(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2024年11月1日 金曜日放送)