中国語の怒鳴り声が響き渡り、激しい乱闘騒ぎが起きたのは東京・池袋にある中華料理店。
叫び声とともに宙を舞ったのは、なんと麺が入ったどんぶり。手前にいた女性の頭の上にはこぼれた麺がのっています。
女性らが移動を促され、その場から離れた後も、騒ぎはおさまりません。
「やめて!!」
「からしのように気が強い女だ」
店員とみられる女性が仲裁に入りますが、グレーのTシャツを着た男性が、黒い皿を座っている女性に向かって投げつけます。
<男性>
「くそったれ!でかい面するんじゃねえよ!」
<女性>
「ごめんごめん」
最終的に男性は店の外へと強引に連れ出されていきましたが、事態を目撃した人は…。
目撃者:
「外にも警察官がいて救急車もサイレンを鳴らしながら近くに停まった。(警察が)離れて離れてみたいな。結構大人数で警察が(店に)入って止めてました」
この店の関係者によると、「店で知り合った2つのグループが和気あいあいと飲んでいたが、酔いと共に口論に発展した」ということです。
仮に日本の法律を知らなかったとしてもアウトなのでしょうか。菊地幸夫弁護士に伺います。
菊地弁護士:
「法律も郷に入れば郷に従えということです。まず私たちの国で起きたこういう事件は、全部日本の法律が適用されます。その人の国籍いかんにかかわらずです。ですから仮にこの方々が中国人でいらっしゃったとしても、日本の法律での暴行とか傷害とか器物損壊とかですね、そういう罪は成立します。
もちろんお店やお隣の人に対して、壊した物のお金とかクリーニング代とか民事の賠償問題も発生します。ただ例えばこの方々が故郷に帰られてしまった後、日本にいる人やお店が何か賠償請求をしようと思うと、これはなかなか大変になりますね。ケンカはよくないです」
(関西テレビ10月19日放送『報道ランナー』内「菊地弁護士のニュースジャッジ」より)