関西私鉄のいわゆる「乗りつぶし」を進めています。
まずは1日で乗りつぶせるところから手を付け、阪急・阪神や南海は1日で完乗できました。近鉄は支線も多く距離も長いので1日どころか2日でも難しそうなので先送りにして、京阪に挑戦することに決めました。
京阪も滋賀県内の路線まで1日では厳しそうなので、まずは京都と大阪の間の路線を走破し、滋賀は別日に乗りつぶすことにしました。
大阪から京都に取材に行く際などに「本線」は度々利用するのですが、支線にはこれまでほとんど乗る機会がありませんでした。
「大阪・京都1日観光チケット」を購入して、まずは中之島駅からスタートしました。
中之島線は京阪の中でも最も新しい路線で2008年に開業しました。駅は天満橋駅までの4駅、3キロしかない路線です。
将来的には、西九条駅まで延伸し、IR(カジノを含む統合型リゾート)の建設が予定されている夢洲まで到達する計画はありますが、まだ具体化していないのが現状です。
天満橋駅で今度は本線を完乗するため始発となる淀屋橋駅までいったん戻りました。淀屋橋駅では一度地上に出て、息子2人に周辺を案内しました。
駅の横を淀川の支流「土佐堀川」が流れています。夏の天神祭りの際には、この川沿いに打ち上げ花火があがり、賑わいをみせます。駅近くには日本銀行大阪支店や中央公会堂など歴史的な建造物が多くあります。
淀屋橋駅からは京阪の有料座席プレミアムカーに追加料金を払って乗車。日曜の午前中だったので最初はガラガラでしたが京橋辺りから席が埋まり、週末でもそこそこの需要はあるようです。
シートはゆったりしていて、座席の間も広く、首周りにもサポートがあり、寝心地もよさそうです。
終点の出町柳駅まで快速急行で1時間、快適な旅でした。地上に出て鴨川の風を感じながら、時間があれば対岸の商店街にある有名な豆餅を買って帰りたいところでしたが、あきらめてランチのため三条駅まで移動。15分ほど歩いて天津飯で有名な中華料理店を目指しましたが、日曜の昼時なので予想通りの大行列。あきらめて七条駅まで移動。
鴨川を渡って京都駅に近い通称「たかばし」のラーメン店へ。ここは京都人にはよく知られている第一旭と新福菜館の本店が並んでいるスポットがあります。どちらも行列ができていましたが、早く食べられえそうな新福菜館の列に並びました。10分ほど待つと店内に案内されラーメンとチャーハンを注文。見た目はかなり濃厚なスープですが、食べると意外とあっさりしていて初めて食べる息子たちにも好評でした。
再び七条駅に戻り、宇治線に乗り換えるため、中書島駅へ。この辺りは、古い住宅が多く線路の両側いっぱいに住宅が迫っていて、その間を縫うように走るので、先頭車両の運転席後方の座席がお勧めです。
中書島から宇治線に乗り換え、終点の宇治駅へ。平等院まで足を延ばしたいところでしたが、昼食に時間が掛かってしまったため断念。
再び中書島まで戻りここから再び本線で石清水八幡宮駅へ。このチケットで乗れるケーブルカーに乗車するため隣にあるケーブル八幡宮駅へ。ケーブルカーは2019年にリニューアルされた新車で、私たちは「あかね」号に乗車。
この路線は「石清水八幡宮参道線」という通称がありますが、昔は八幡宮がある山の名前にちなんで「男山ケーブル」と呼ばれていました。実は正式名称は「鋼索線」というイカツイ名前です。長さ400mほどの急傾斜を2分半ほどで登ります。関西では私鉄各社がケーブルカーを運行していて、乗り放題切符には運賃が高いケーブルカーの料金が含まれていることが多く、お得に乗ることができます。
石清水八幡宮の手前には展望スポットがあり、宇治川、木津川、桂川の3つの川が眼下に広がり、その先に合戦の地として有名な天王山を望むことができます。八幡宮で参拝を済ませ、再び京阪本線で枚方市駅へ。本日のラストは交野線で私市(きさいち)へ。すっかり日が暮れていたので、有名なアウトドアスポット「くろんど池」の公園には行けず…とりあえず大阪・京都編はひとまず終了。次は、滋賀県内の路線にチャレンジします。
おとこやま
三つの川を
見下ろして
【乗り鉄デスクのノリノリ日記】# 8
(関西テレビ報道局・解説デスク 神崎博)
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