■観客の少ない「花火大会」
運営方法をめぐって協議が続いている、琵琶湖の夏を彩る花火大会。
11月10日、実行委員会は地元向けの花火大会を実施しましたが、問題の解決とはなったのでしょうか。
10日、開催された「びわ湖秋花火」。実はこの花火、ホームページやSNSでの事前告知はなく、人の集まりはまばらでした。
その理由は…
【びわこビジターズビューロー 濱田康之企画広報部長】「昔みたいに気軽に花火を湖畔の方に観に行く花火大会(にしてほしい)というようなお声もありましたので」
■高さ4メートルの目隠しフェンス 地元から開催反対の決議文
毎年8月に同じ場所で開かれる「びわ湖大花火大会」では、およそ1万発の花火が上がり県内外から多くの人が訪れます。
実行委員会によると、近くで観覧できるのは、基本的に有料チケットを持つ人たちだけで、地元からは「近くで見ることができない」などの声が上がっていたといいます。
さらに去年、雑踏事故を防止するために、高さ4メートルの”目隠しフェンス”を設置したことなどから、地元の自治会から、開催そのものに反対する決議文が提出される事態となっていました。
■地元住民向けの花火大会開催
ことし8月も、フェンスは設置されたものの、実行委員会は打開策として、地元優先の有料観覧席を販売したほか、今回、地元向けに花火大会を開くことにしたのです。
【びわこビジターズビューロー 濱田康之企画広報部長】「地域の住民の皆様に、負担であったり、ご迷惑をおかけしているという現状がありますので、地域の方が少しでも楽しんでいただければ」
琵琶湖の岸に座って、間近で花火を観た住民は…
【花火を見た住民】「大きい花火がいろいろあってきれいやった!」
【花火を見た住民】「いつも湖岸よりちょっと離れたところで見ているので、水面に浮かんでいる花火を初めて見て、感動しました」
■秋の花火大会に地元住民の反応は…
寒くなった時期の開催に住民は…
【花火を見た住民】「(Q:寒くないですか?)一応下に着込んできたんで(笑)」
【花火を見た住民】「コンビニであったかい飲み物と肉まん買ってきて、食べながら見てたんですけど、それも新鮮でよかったです」
実行委員会は「初の取り組みで秋の開催となったが、時期も含めて協議を続けたい」ということです。
(関西テレビ「newsランナー」2024年11月11日放送)