石破総理大臣が新人議員に10万円分の商品券を配った問題について国会では野党がさらなる説明を求めて追及しました。
【立憲民主党・石垣のり子参院議員】「政倫審(政治倫理審査会)も含めてご説明の場、弁明をすべきではないかという声もあるんですけれども。説明責任を果たしてほしいという声に石破総理、どのようにお答えになりますか」
【石破茂首相】「法的に正しいといっても、世の中の方々の感覚と乖離をした部分が大きかったということは痛切に思っております。大変申し訳ございません」
17日の国会で石破首相は、謝罪の防戦一方で、官邸関係者によると支持率を上げる起爆剤がなく、打つ手がないのが現状です。
また、自民党議員からも、「党内で『石破総理は限界だ』との声が多くなる」との懸念も出ています。
■維新・前原共同代表 予算賛否は「総合的に判断」
また野党ながら、来年度予算案の衆議院通過に協力した日本維新の会は、15日、前共同代表が「事実関係をしっかりと話してもらうことが大前提だ」と述べ、予算案への今後の賛否については「総合的に判断する」との考えを示しました。
■閣僚経験者「お土産は持ち帰るのが大変。だから商品券なんだ」
共同通信の太田昌克編集委員は「自民党の慣行として横行」していて、歴代首相、閣僚にとどまらない可能性がでてきたと指摘します。
【太田昌克・共同通信編集委員】「自民党の閣僚経験者を取材したんですが、その人によると『お土産は持ち帰るのが大変。だから商品券を配っているんだ。しかも換金性もある』と。一部の方だと思うが、現金化しているって言うんですよ。どうも自民党の中で慣行として、商品券を配るっていうのが、横行していたんじゃないかな」
【吉原功兼キャスター】政権基盤は大きく揺らぎそうですね?
【太田昌克・共同通信編集委員】「ダメージは相当深いと思いますね。週末の新聞各社の世論調査でも内閣支持率は10ポイント近く下落していますから。 党内で石破おろしが起きる可能性は多分にありますし、裏金が問題になって、岸田政権が誕生して、『クリーンで公明正大な石破さんなら』と最後の望みを市民は抱いていたのに、『石破よ、お前もか』になってしまった。石破政権は一気に危険水域に入ってきたと思います」
(関西テレビ「newsランナー」2025年3月17日放送)