日本維新の会、次のリーダーはいったい誰に。
12月1日に投開票が行われる、日本維新の会の代表選。
衆院選で議席を減らした責任を取って、馬場代表は不出馬を表明しています。
■街の人からは期待の声も「橋下さんがやるべき、創始者ですから」
街の人が選んだのは、吉村共同代表、橋下初代代表、松井前代表がトップ3となる結果でした。
【街の人】「もう一回、橋下さん戻ってきてがーっとやらはったらどうかな」
【街の人】「橋下さん年収、億ぐらいもらってるらしいですから、だからもうできないっすよ。ほんとは橋下さんがやるべき、創始者ですからね」
「維新」の創設者・橋下さんは、インタビューで…
【維新の創設者・橋下徹氏】「(馬場代表らは)一番嫌な政治スタイルになっているんで、そこはぶっ壊れてもらいたい」
現代表らに「喝!」
【松井一郎前代表】「(橋下さんが)自分でやれば一番いいんじゃない。期待値も2位なんだし。橋下さんあそこまで怒って言うんだから…」
一方、期待の声が集まる吉村氏は態度を明らかにしていません。ということは、橋下さん、どうですか?
■橋下氏「新しい維新の体制になれば変わる、飲み食いの人間関係はもう古い政治スタイル」
松井さんも『代表やったら、ええやんか』と言っていましたが?
【橋下徹氏】「でも今維新のメンバーは99パーセント、いや100パーセント『橋下、お前もう日本から出ていってくれって』。これだけ維新のことをワーワー言ったら、黙っとけってみんな思ってると思うから、とてもじゃないけど、僕は維新どうこうは無理です」
とはいえ、街の方か望む新代表として2位でした。
【共同通信社 編集委員 太田昌克さん】「今のお話も、維新の愛憎半ばというところはあると思うんです。日本の政治、内政、外政、経済ともに未曾有の危機が静かに進行しているわけです。与党、野党も過半数を取れない状況で国会運営が難しい。要するに政策を結実させられるかどうかがポイント」
「永田町、日本全国を見回して、危機の事態に対応できる政治家はやはり行政経験、それから実力、発信力、カリスマと経験値。やっぱり製造物責任はあると思うんですよ。(橋下さん)これから日本を救う考えはないですか?」
【橋下徹氏】「僕は本当に仲間なんてできないタイプだから。とてもじゃないですけど、国会議員をまとめるなんて無理です。それよりも維新の新しい体制、全国47都道府県中、1つの都道府県で1つの政党でしたから、大阪19選挙区。大阪での政策が賛否両論あったとしても、それを見て体感している有権者が自民党よりマシだと判断してくれたと思うんですよ。ということは同じような体感を有権者の皆さんに感じさせることのできるリーダーと新しい体制ができれば状況は変わると思うし、玉木さんとの関係も円滑になるかなと」
「馬場さんたちは反対するだろうけど、僕は古い政治のスタイルかなと思いました。藤田さんは初めて国会議員になって、馬場さんにみっちりずっとつきっぱなしだったから、馬場さんの価値観がそのまま藤田さんも踏襲しているけど、飲み食いの人間関係とか、『俺は誰々に電話かけられる』、『俺は誰々大臣と話せる』というのが政治家としては能力があると、馬橋さんはそういう評価基準だったんです。もうそうじゃない。政策議論で責任者が協議するところに政治家の能力を求める新しい維新の体制になれば、変わるかなと思います」
「僕知らないよ、もう。松井さんでしょ」
■「古い価値観を180度変えるような新体制を期待」
来月の代表戦において、もっとも街の人から期待が上がっているのが吉村さんです。橋下さん評価はいかがでしょうか?
【橋下徹氏】「彼の能力を見て、僕が作った都構想戦略チームのリーダーになってもらった。吉村さんは、自分の次の世代のリーダー養成をやらなきゃいけないのと、もう一つ大変なのは、彼は知事で現職だからその仕事をやりながら、国会議員じゃないから国会の仕事を直接できないっていうね」
「それでも今の維新の馬場執行部の古いやり方を刷新していく。馬場執行部、藤田幹事長も最後まで政策活動費は必要だって言ってたからね。領収書も出さないって言ってたから。馬場さんたちの価値観、藤田さんの価値観を180度変えるような新体制ができることを期待しています」
だから橋下さんは「ぶっ壊れてもらいたい」という言葉を使ったわけですね。
【橋下徹氏】「馬場体制の価値観は、これはまずいなと。かなり古い価値観だなって。馬場さんたちは自民党の議員として、永田町の中山太郎さんの秘書をされていたけど、昔ながらの自民党の大物政治家が永田町で飲み食いすることに憧れていた面はあったから。もうそうじゃないよってスタートしたのが維新の会だから。そういう意味で馬場執行部の価値観を180度変えるような新体制が出てくれば、維新も道は開けるのかなと思いますね」
■「維新の源流メンバーで原点に戻った価値観を作りましょう」
吉村さんは自分の下を育てていく役割を任されている中で、今後そういう顔は出てきますか?
【橋下徹氏】「これはもう有権者の皆さんにしっかり見てもらうしかないですよね。維新の国会議員の中には、大阪維新の会の地方議員をやったメンバーがなっているんだけど、どうしてなのか永田町に行くと、みんなその価値観にどっぷり浸かっちゃう」
【共同通信社 編集委員 太田昌克さん】「そういう文化に染まるところがあったのかもしれない。注目しているのは前原さん。維新に行かれる前、国民を出て行く際も、ずっと前から野党でもう一回束作りたいとおっしゃっているんです。自公を利するような選挙をやってちゃいけないと。前原さんは代表にならなくても、重要なプレイヤーになっていくと思います」
前原さんは先日、教育無償化を実現する会から合流したばかりです。
【共同通信社 編集委員 太田昌克さん】「政策本位ですよ。これを目指したい、実現したいものがあれば、そんなの関係ない。もう30年選手なんだから」
【橋下徹氏】「前原さんもずっと永田町で政治家をやってきたので、その価値観を変えるかどうかですよね。政治家の飲食は国会議員になると、2万、3万、4万、5万が当たり前だから、今の世間でありえない」
「大阪維新の地方議員はそんな飲食はしませんが、永田町で赤じゅうたんを踏み始めると、それが当然になってしまう。だから、そこを吉村さんか、横山さんか、大阪維新の源流メンバーが、馬場さんたちの価値観、永田町の価値観は違うよと、ぶち壊してもらって。もう一回維新の原点に戻った価値観を作りましょう」
■「『元祖維新』作ろうかなって。そのくらい価値観ぶっ壊してほしい」
維新と国民が結びつく可能性はある中で、橋下さんご自身が代表になることは考えられませんか?
【橋下徹氏】「だからないです。まず入れてくれません」
【共同通信社 編集委員 太田昌克さん】「維新も全部ぶっ壊して、もう一回やったらどうですか?」
【橋下徹氏】「前に松井さんと飲んでいる時に『元祖維新』作ろうかなって、2人でね。シャレですよ」
もともとあった橋下さん、松井さんの維新スピリットみたいなものは、今もうなくなっているのですか。
【橋下徹氏】「持っているメンバーもいるけど、どうしても馬場さん、藤田さんとかの価値観が支配的になってしまった。だからぶっ壊してもらって、もう一回作りたての頃を思い出そうよと。新しい体制のもとにみんながそういう気持ちになってくれるかですよね」
来年の夏、参院選がありますが、地域政党に戻るのか、それとも全国政党として党勢拡大なるのか、分岐点と言えませんか?
【橋下徹氏】「いきなり全国はダメですよ。馬場さんが失敗しちゃったのは全国に候補者を乱立させたこと。一番強い関西を軸にまず考えないと。大阪から関西、そこからスタートですよ」
(関西テレビ「newsランナー」2024年11月11日放送)