兵庫県・加西市の元市長・中川暢三さんは2005年に初当選しましたが、市の職員を独断で採用したことから2007年に市議会から不信任決議案が出され可決されました。
ただ、中川さんは辞職や失職は選ばず議会を解散させる決断をしました。
■選挙で費用がかかっても議会の解散のブレーキにはならない
【吉原キャスター】「選挙でお金がかかるが議会の解散にブレーキはかかりましたか?」
【元加西市長中川暢三氏】「それはないです。市民のためによかれと思って、慎重に意思決定したことですから悔いはありません。不信任決議でクビにされるいわれはないと強い意志で解散しました」
【吉原キャスター】「信を問うべき大儀があると考えた?」
【元加西市長中川暢三氏】「そうですね。はい」
■選挙費用は「県政を正常化させるためのコスト」
【吉原キャスター】「去年県議会議員選挙が行われ、任期3年の中で議会を解散することはどう思う?」
【元加西市長中川暢三氏】「県民からすると貴重な税金というのはあるでしょうけど、県政を正常化させるためのコストだと思います。実際に斎藤さんを推した維新の人たちがいる。斎藤さんを推した自民の人たちもいるんだから、これをしっかりときれいにして、本来、選ぶべき議員を県民がよく考えなくてはいけない政党と議員と有権者、選挙に行かなかった県民。そういうトータルの結果、斎藤知事が選ばれたわけですね」
【吉原キャスター】「辞職・解散・失職の判断材料は?」
【元加西市長中川暢三氏】「何が県民のためになるか、県の将来のためにどうしたらいいかですね。それが公職のトップである知事の使命・責務だと思う」
■斎藤知事の選択肢の中にも、議会の解散は当然入っている
【前尼崎市長 稲村和美さん】「加西市のパターンに似てるところがあると思うのは、当時の中川市長は、『自分には一点の曇りもない』とお考えだったと思うんですね 。なので議会を解散した。その議会選挙の後にもう1回不信任が出て、結局失職されたんですね。だけど、その後の出直し選挙で当選されている。斎藤知事の選択肢の中にも、議会の解散は当然入っているかと思います」
(関西テレビ「newsランナー」 2024年9月18日放送)