台風情報を片平敦気象予報士に解説してもらいます。
【片平敦 気象予報士】「台風は、九州の広い範囲を風速25メートル以上の暴風域に巻き込みながら、北上中です。ただ北上中とはいっても、速度が遅く、北へ時速15キロメートルと、自転車よりちょっと早いぐらいです。それぐらいのスピードで、ゆっくりと動いています」
【片平敦 気象予報士】「北寄りに進んできていたのですが、この後、同じぐらいの速度で、進路を東寄りに変えてきます。 この後、近畿地方に近づくのは、30日(金)ではなく、31日(土)になって、ようやく近畿地方にかなり近づいてくる形です。
この後の進路の動きが遅くなり、1日(日)には同じような地域に予報円があります。 予報円は、『この円の中のどこかに台風が進みますよ』、という意味なので、31日にかけて進んできた後、1日にかけて、動きが遅くなって、停滞する可能性があるという状況です。
さらにその後、1日そして2日(月)とだんだんと東の方、北の方へ進んでいくということで、影響が近畿地方では、長く残ってしまう恐れがあります」
■「ハザードマップ」と「キキクル」を検索して危険を判断
今後、どのように台風に備えていけばいいでしょうか。
【片平敦 気象予報士】「自分の住む場所、生活圏に危険があるかどうか、ハザードマップを見ていただいて、危ないかどうか確かめていただきたいです。 危ない地域だということが分かった場合は、『今どれだけ危なっているのか』、気象庁のホームページを使って見ていただきたいです。 皆さんに検索していただきたいのは、『キキクル』」です」
■「危険度分布」は黒→紫→赤の順に危険!
【片平敦 気象予報士】「『危険度分布』といって、大雨の災害の危険度が、近所でどれぐらい高まっているか、色分けして表してくれている図です。判例が、白から始まって、黄色、赤、紫、黒とどんどん危険を表しています。 気象庁のホームページで見られますので、皆さんの手元のスマートフォンや、パソコンなどで確かめてください」
【片平敦 気象予報士】「台風から離れている四国や、近畿地方でも拡大して見ていくと29日17時現在、滋賀県の甲賀市のあたりが赤い表示になってます。
台風から離れていても、湿った空気が流れ込んできていて、このあたりは、土砂災害の危険度が高くなっていて『警戒』というレベルになっています。
お住まいの地域、特にスマートフォンだとGPSを使いますから、自分の居場所が今どのくらい危なくなってるか、これを使っていただいて、早めの避難行動に移していただきたいです」
(関西テレビ「newsランナー」 2024年8月29日放送)