8日、臨時情報が出された段階で、既に近畿・徳島に大きな影響が出ています。
■「乾パン・保温寝袋・ラジオ…」 非常用持ち出し袋を確認
「乾パン、保温寝袋、ラジオ…」非常用の持ち出し袋を確認するのは、新宮市に住む80代の女性です。何年も前からすでに災害用品を用意していたということですが、聞きなじみのない「南海トラフ地震臨時情報」に不安を覚えています。
(Q:初めて臨時情報が出てどうでした?)
【新宮市民 80代女性】「怖いよ!どうしようもないよね。もし来たらどうしよう」
8日、初めての「臨時情報」が出されたことで、日常生活を送りながら、地震に警戒する日々がはじまり、関西でも市民生活やイベントなどに様々な影響が出始めています。
■売り切れ続出 新宮市内のスーパー 水の代わりに麦茶まとめ買い
和歌山県・新宮市にあるスーパーでは…
【スーパーエバグリーン新宮店・岡野真人副店長】「こちらが水売り場です。昨日(8日)の夜から水を買い求めるお客さんが出てきまして、今日(9日)の朝には完売となっております」
この店によると、ほかにも、カセットボンベやトイレットペーパーなどを買いに来る人が増えたということです。
【来店客】「とりあえずコンロがあったらご飯が炊けるかな。あとカップ麺とかも(できる)」
こちらの家族は水が買えなかったため、麦茶をまとめ買いしました。
【来店客】「(水が)近くのお店3軒とも売り切れていたので、麦茶を確保しました」
Q:臨時情報のことはどれぐらい知っていた?
【来店客】「全然知らなかったです。臨時情報がどの程度危険なのかが分からなかったので、それが一番不安でした」
■交通網にも大きな影響
さらに影響はこんなところにも…
【記者リポート】「串本町の橋杭海水浴場です。いつもはにぎわう夏休みのシーズンですが、9日朝から閉鎖となったことを受けて、全く人気がありません」
人影が全くないのは、臨時情報を受けて8月16日まで閉鎖となった和歌山県串本町の海水浴場。
また、和歌山県白浜町の白良浜海水浴場では。
【アナウンス】「本日閉鎖とさせていただきます」
大勢の人でにぎわう中、遊泳禁止が発表され、海水浴客は、名残惜しそうに海から上がりました。
【親子】(父)「今アナウンスが流れましたので、怖いなと思って上がったところです」
(父)「もうちょっと入りたかった?」
(息子)「入りたかった」
【親子(父)】(Q:せっかく来たのに遊泳禁止に?)「残念ですけど子どもの安全が第一なんで」
白浜町によると、海水浴場の閉鎖は、9日からおおむね一週間で、再開の時期は今後判断していくということです。
■阿波踊りにも影響
そして影響は、一年に一度の大イベント「阿波踊り」にも。 徳島市は、規模を縮小せずに開催する代わりに、避難経路や会場の安全性を確認することを、主催者である実行委員会に指示しました。
【踊り子】「(避難経路を)確認したうえで、全力で楽しめるようにしていきたいと思います」
(関西テレビ「newsランナー」2024年8月9日放送)