JR西日本のグループ会社が大阪に大規模な魚の陸上養殖場を作ることを発表しました。 注力するのは「サーモン」の養殖。大阪のサーモンは輸入品とどう違うのでしょうか。
■大阪府岬町に3600平方メートルの陸上養殖場を
【JR西日本イノベーションズ 川本亮代表取締役】「大阪府の泉南郡岬町において、陸上養殖場を整備したい」
JR西日本イノベーションズが8日発表した、大阪での「陸上養殖プロジェクト」。 それは、陸上に設置した水槽などで行う魚の養殖で、海での養殖に比べて、魚に寄生虫などが入り込むリスクが低く、安定した生産が可能とされています。 今回、JR西日本イノベーションズは、大阪府岬町に3600平方メートルの陸上養殖場を整備するというのです。
■輸入に頼っているサーモンを食べたこともないような鮮度で
JR西日本イノベーションズはこれまでにも自治体や地元の業者などと連携して、陸上養殖のサバや牡蠣などをプロデュースしていて、その数9種類。 そして今回、大阪発祥のベンチャー企業「陸水」とタッグを組み、大阪でチャレンジする魚の目玉はなんと「サーモン」です。 でも、なぜサーモンなのでしょうか?
【陸水 奈須悠記代表】「サーモンは、みんなが好きな魚だと思います。ただ、ほとんど輸入に頼っているのが現状で、どうしても日本国内に来るのに、数日かかってしまう。サーモンを誰も食べたことのないような鮮度で提供できれば、皆さんによろこんでいただけるのではないかと」
■大阪産(おおさかもん)サーモンの味は…コリコリ!?
大阪で育ったサーモンは一体どんな味なのでしょうか…?
【記者リポート】「うん。ん?コリコリ。ほどよく脂がのっているけどコリコリ。食べたことがない感じのサーモンです。んー、うま」
■大阪産、大阪で消費という事で安く食べられる!?
「大阪産サーモン」の値段は?
【陸水 奈須悠記代表】「養殖場が大阪府にあるということもあり、物流費がものすごく安くなっている。生産技術もつちかってきたものがありますので、相場に比較してあまり高くならない、提供価格ではできると思います」
陸上養殖場は2月から稼働し、ことし4月ごろから試験出荷が始まります。 食卓に「大阪産サーモン」が並ぶ日も近いかもしれません。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年2月8日放送)