いま、「新型コロナウイルス」の感染が再び全国で拡大していて、「第10波に入った」との指摘が相次いでいます。
新たな変異株も急増していて、街のクリニックでは、「今後も感染者が増えるのはないか」と懸念の声が上がっています。
【愛知県 大村秀章知事】「本県におきましては、既に第10波に入ったと言わざるを得ない」
【静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長】「コロナの、いわゆる第10波が始まってきているという状況になっています」
1月に入り「第10波」を指摘する声が相次いだ新型コロナウイルス。 厚生労働省によると、全国から報告された1週間あたりの新型コロナの患者数は、1月21日まで9週連続で増加しています。
■新型コロナの陽性者が増えている
大阪のクリニックでも現在、新型コロナの陽性者が増えているといいます。
【ごとう内科クリニック 後藤浩之院長】「12月まではインフルエンザの患者が、非常に多かったんですけど、徐々にコロナの患者が増えてきまして、ちょうど正月明けぐらいには、コロナとインフルの患者さんが、ほぼ同じくらいの数になってきました。大体、12月の倍くらいの人数になっています」
29日の取材中にも、60代の男性がせきと吐き気の症状を訴え、検査のため来院しました。
【ごとう内科クリニック 後藤浩之院長】「これコロナやね」
【60代の男性】「コロナなってんの?」
【ごとう内科クリニック 後藤浩之院長】「今回初めて?」 【60代の男性】「いや2回目」
【ごとう内科クリニック 後藤浩之院長】「いましんどい症状って吐き気くらい?」
【60代の男性】「ちょっと吐き気と、せきが出て止まらん」
【ごとう内科クリニック 後藤浩之院長】「吐き気止めと、せき止めと、もし熱が出たら、熱冷ましいるやろうから、3点出しておきますね」
こちらの病院では29日の午前の診療で検査した、17人の患者のうち3人が新型コロナ陽性でした。
【ごとう内科クリニック後藤浩之院長】「コロナに関しては、まだこれからも増えてくるんじゃないかなという感じですね。予想としては2月の終わりくらいまでは、増え続けるんかなという感じはしますけどね」
■新たなオミクロンの変異株「JN.1」
感染者が増加する中、いま全国的に広がりつつあるのが、新たなオミクロンの変異株「JN.1」です。
国立感染症研究所によると、国内の「JN.1」の検出割合は、1月7日までの1週間で、19.5%だったものが、今週には43%に倍増すると推定されています。
また、WHOも先月、「注目すべき変異株」に「JN.1」を指定しています。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年1月29日放送)