2024年1月で阪神・淡路大震災から29年です。 12月17日、犠牲になった人たちを悼むモニュメントに新たに12人の銘板が追加されました。
神戸市の東遊園地にある「慰霊と復興のモニュメント」。 阪神・淡路大震災で犠牲になった人などの名前が刻まれていて、17日、新たに12人の銘板が追加されました。
佐々木一孝さん(当時70)と妻の明子さん(当時65)は、西宮市の自宅が全壊し、寝室で亡くなりました。
【義理の娘・佐々木美和子さん(65)】「みんなの心の中に残って行く場所で、他の方と一緒にっていうのが良かったかなと。(おととし亡くなった)主人の念願の銘板でしたので。すごくホッとしております」
銘板モニュメントには震災の犠牲者だけでなく、復興に尽力した人の名前も刻まれています。 12月17日、銘板が追加された足立悦夫さんは、2023年6月に亡くなりました。 足立さんは神戸市に住んでいた息子夫婦を震災で亡くしました。長男の伸也さん(当時27)と、その妻の富子さん(当時25)は、新婚4カ月でした。震災から5年後、足立さんが息子夫婦の慰霊のために植えた桜には、多くの人が集まるようになりました。
【足立悦夫さん(2014年)】「おやじ何しとるんや、もっとしゃんとせえや。桜を見てみいやこんな立派になったのにと、頑張れ、俺の分も生きてくれと」
富子さんの母がこれまでの苦労をねぎらうように、足立さんの銘板に話しかけている姿がありました。 モニュメントに刻まれた名前は、12月17日で5047人になりました。 阪神淡路大震災から29年の年月がたとうとしています。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年12月18日放送)