■夜の神戸の街を盛り上げるユニークなイベント
コロナ禍の前のにぎわいを取り戻すにはあと一歩という状況の兵庫県。そんな中、神戸市では27日から夜の街を盛り上げるユニークなキャンペーンが始まりました。
スーツを着こなしたバーテンダーが、あなた好みに合わせて作るとっておきの一杯。異国情緒のある街・神戸でしっとりした夜の過ごし方はいかがでしょうか? 27日、神戸市で観光客などにBARを「ハシゴ」してもらい、街の魅力を再発見してもらうイベントが始まりました。 このイベントの目的の一つは、コロナ前と同じ水準まで「にぎわいを取り戻す」ことです。
■「あと一歩」京都と違い…なぜ観光客戻らない?
観光庁観光庁の調査では、2023年8月に大阪府と京都府で宿泊した人の数は、コロナ前の同じ時期より増加している一方、兵庫県は以前の水準に3.9パーセント達していません。
「あと一歩」観光客が戻らない理由について、神戸市長は…
【神戸市・久元喜造市長】
「コロナ以前に比べれば、遅い時間帯の人手が少ない。これはいろんな関係者が言っていること。もう少しお客さんに来てもらって、夜の神戸を盛り上げてもらいたい」
神戸観光局には「夜遅くまで開いている店が少ない」という声が多く寄せられ、神戸の夜の街のにぎわい作りが課題となっています。 これまで「夜の神戸」を盛り上げようと、こたつナイトやスナックのママが神戸の夜の楽しみ方を案内するイベントなどが開催されてきました。
■「寄り道しよう」神戸市内109店舗のBARが参加
今回のイベントには、神戸市内周辺の109店舗のBARが参加していて、広告などには神戸のおしゃれな夜を数々作品に残してきた切り絵作家・成田一徹さんのグラフィックが使われています。
【記者リポート】
「スマートフォンでQRコードを読み込んで、スタンプを集めるとプレゼントがもらえます」
今回のキャンペーンでは、訪れたBARで集めたスタンプの数に応じて、オリジナルグッズがもらえます。
イベントを主催するサントリーは、この取り組みを通して飲食店に訪れる客を増やしたいと考えます。
【サントリー 下村真三常務執行役員】
「特にBARというと時間帯もあるが、2軒目需要が実はまだまだ回復してきていない。この上質な空間でいいお酒を、そしてBARの魅力を再確認してもらえるキャンペーンになれば」
「寄り道しよう。To the BAR in 神戸2023」キャンペーンは、12月17日まで開催されています。この機会に神戸の夜の魅力を見つけに行くのはいかがでしょうか?
(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月28日放送)