この夏、滋賀県の琵琶湖で水難事故が多発したことを受け、専門家らが安全対策のための調査を開始しました。
21日に水深や地形などの調査が行われた、大津市の近江舞子中浜水泳場。 この水泳場の近くでは8月、小学生の男の子や19歳の大学生が溺れて死亡するなど、悲しい事故が相次ぎました。 水泳場が位置する琵琶湖の西側では8月だけであわせて4件の事故が起きています。
調査を行った水難学会によると琵琶湖の西側は遠浅の東側と比べ、急に深くなる地形であることがわかっています。
21日の調査でも事故が相次いだ水泳場は、岸から14メートルの辺りから急に地面に勾配が生まれて水深1.7メートルを超え、足が突然つかなくなる危険性があることが確認されました。
さらに湖底は、砂利を多く含んでサラサラとしていることから、足元がすくわれやすい危険な地形だということです。
【水難学会・木村隆彦理事】
「あんなに深くなるかとかあまり思っていないと思うんです。深さということに関するイメージは一回切り替えたほうがいいのかなという気はしました」
専門家らは来年の遊泳シーズンまでに安全対策を考えたいとしています。
(関西テレビ「newsランナー」2023年9月21日放送)