4月9日に投開票が行われる大阪府知事選挙が、23日告示されました。立候補した人を紹介します。届け出順に、
政治団体「アップデートおおさか」が擁立する法学者の谷口真由美さん(48)
参政党公認で歯科医師の吉野敏明さん(55)
共産党が推薦する辰巳孝太郎さん(46)
大阪維新の会代表で現職の吉村洋文さん(47)
政治団体「新党くにもり」の役員で執筆業の稲垣秀哉さん(53)
政治家女子48党公認の佐藤さやかさん(34)
現職の維新候補に、5人の新人候補が挑む構図です。子育て・教育支援やカジノを含む統合型リゾート=IRの誘致の是非などが争点となりそうです。
【維新・現 吉村洋文候補(47)】
「大阪府・大阪市が一体になって大阪の成長戦略を実行する。これをやらせてもらいたいんです。万博もある、うめきたもある、IRもそうですね。さまざまな成長戦略を実行していっています。あの過去の大阪府と大阪市の二重行政の無茶苦茶な状態、あれに戻すのはもうまっぴらごめんです」
大阪維新の会公認で現職の吉村洋文さん。大阪市議会議員、衆議院議員大阪、市長を経て、前回の統一地方選挙で大阪府知事に当選。「身を切る改革」で財政を立て直した実績や、府市一体で取り組む「大阪の成長戦略」をさらに推し進めたいと訴えます。
【吉村洋文候補】
「維新の会は退職金ありません。4年で4000万というのはおかしいから」 「3期目指したらなんと1億2000万円、年末ジャンボ宝くじ。宝くじ当たったようなもんですよ」
公約には、大阪・関西万博の成功や、大阪府内の高校と大阪公立大学での所得制限のない授業料無償化などを掲げます。
【吉村洋文候補】
「選挙はアドレナリンマックスになりますね。好きかどうかわからないですけど、まあでも僕は選挙好きですね。なんでかというと公平ですから」
(Q.タウンミーティングも楽しまれているように見えたが)「そうですか。でも楽しんでやることは大切なことだし、自分が楽しくなかったら周りの人も楽しくないし」
12年前から維新が譲らない大阪府知事と大阪市長の2つのポジション。今回も大阪市長選挙の候補とのW当選を目指します。
【無・新 谷口真由美候補(48)】
「経済政策もインバウンド一本足打法もう無理です。ものづくりして、商いして、街づくりしてきたんです。域内で循環させてやってきたんです。そういう経済を取り戻さなあきません」
大阪の経済人などが立ち上げた「アップデートおおさか」が擁立する、法学者の谷口真由美さん。カジノを含む統合型リゾート=IRについて誘致の賛否を問う住民投票の実施や、保育所などの利用料を0歳から2歳児まで無償化することなどを公約に掲げています。
【町工場の人】
「ここはね、技術をね、本当につないでいってもらうとこなんで」
誰もが「ごきげんさん」な大阪を目指す谷口さん。立候補を表明してからは、有権者の声を聞くために地元東大阪などを歩き回りました。
【谷口真由美候補】
「溶接していたような若い人が、ごきげんで生きていける社会がええ社会やと思うんですよ」
インバウンドに頼らず、ものづくりの支援や起業支援などで大阪の経済成長を実現すると訴えます。
【谷口真由美候補】
「おおきに、うわぁ美味しそう、うれしいですよ」
友人が営む和食店での食事がちょっとした息抜きになっています。
【友人】
「とにかく今は、頑張ってお身体だけは気を付けてくださいってことだけです」
【谷口真由美候補】
「ここで私が1人の人生を歩んでいるように、800万以上の人が歩んでいるっていう、それを見落としたらあかんなって思いますね」
【無・新 辰巳孝太郎候補(46)】
「ギャンブル・賭博・博打で経済なんて成長するはずがありません。人の不幸を踏み台にして、福祉や教育を良くするっていうのは、あまりにも間違っているんじゃないでしょうか」
元参議院議員で共産党が推薦する辰巳孝太郎さんは、IRの誘致中止や子供の医療費無料化などを公約に掲げています。
【辰巳孝太郎候補】
「れん、れーん、ご飯ご飯。れんちゃんご飯食べ」
辰巳さんは共働きで3人の子供を育てています。
【辰巳孝太郎候補】
「朝も妻の方が仕事が早いので、先に出ていってしまうんですけど。下の子の保育所連れて行ってっていうのは、大体ほとんど私がやっていますね。大変なんですけど、まあ楽しいというか、ありがたいことでもあります」
子供たちが将来に希望を持てる大阪にしたいと立候補を決意。太陽光パネルや断熱住宅の補助制度を設けて、地元企業に雇用を創出することで「クリーン」で「グリーン」な経済成長を実現すると訴えます。
【辰巳孝太郎候補】
「地域の経済に使われるはずのお金が、ギャンブルに落ちていくわけですから、地域の経済そのものを廃れさせてしまうのが、カジノであり、ギャンブルだと思うんですね」「私は大阪の子供たちの未来にカジノはいらないと思います」
【参政・新 吉野敏明候補(55)】
「(ギャンブル)依存症をつくっておいて、後で対策をとる、そのもうかったお金で病人を治すなんて逆じゃないですか。カジノの依存症対策は、カジノをつくらないことじゃないんですか、皆さん」
参政党から立候補したのは、吉野敏明さんです。吉野さんは、横浜市出身の歯科医師で、東京・銀座でクリニックを経営しています。
【吉野敏明候補】
「大阪から日本を取り戻すんですよ皆さん」 「1,2,参政党ー!ありがとうございます。みんな一緒にやりましょう」
IRを巡っては、外資系企業の参画に反対し、夢洲には地盤沈下のおそれがあるとして、誘致の白紙撤回などを公約に掲げています。
【吉野敏明候補】
「外国資本に何かを売ったらお金が入ってくるかもしれないけど、土地や資源やインフラストラクチュアを取られたら、取り戻すのは大変なんですよ」
(Q.大阪から何を取り戻すのか?)「それはもう日本人の魂ですよ。日本人は、日本人のために生きているわけです」
【政女・新 佐藤さやか候補(34)】
「女性の政治参加、若者の政治参加をこれから訴えていきたいと考えております。もっと日本を、大阪を楽しく盛り上げていきたいと思っております」
政治家女子48党から立候補したのは、佐藤さやかさんです。北海道出身の佐藤さんは、東京などで薬剤師として働いていました。
【佐藤さやか候補】
「すごい。グリコです」
(Q.初めてですか?)「初めて!グリコイエーイ」
佐藤さんは、大阪の観光を盛り上げる施策や、行政システムのデジタル化を実現すると訴えています。
【佐藤さやか候補】
「私の一番の目標は、やっぱり投票率を上げることですね、私をきっかけに他の候補者さんのことを見ていただければ、本当にこれからの大阪をより良くする方はどなたなのか、皆さんの目で見て感じてほしいなと思っています」
この他、政治団体「新党くにもり」が擁立した稲垣秀哉さんは、自主核武装やIRの誘致反対を訴えています。
【諸派・新 稲垣秀哉候補(53)】
「日本第二の都市である大阪から、自衛のための核武装を訴えて、そして国防力の強化をけん引し、日本を守ることによって、この大阪府民の生活を守る」
6人が立候補した大阪府知事選挙は、4月9日に投開票されます。
(関西テレビ「報道ランナー」3月23日放送)