【独自取材】大阪湾に「捨てられる」車たち 複数の港の防犯カメラに犯行の一部始終が… 警察は窃盗グループ関与の疑いも視野に捜査 “赤い車に乗り込む人物”の行方は 2022年12月19日
大阪湾に、車が相次いで捨てられていることが分かりました。警察は、窃盗グループが犯罪に使用した車を捨てた疑いもあるとみて捜査しています。
12月19日朝の大阪湾。大阪府警のダイバーが見守る中、白い車が姿を現しました。
この車が海に沈んだのは、12月15日のことでした。
防犯カメラに捉えられたのは、岸壁ギリギリに止められた白い車と、そこにバックで近づいていく別の車。何度もバックでぶつかると、白い車が少しずつ押し込まれていきます。
そして…ついに、海へ転落。明らかに意図を持って落とされた車。一体どのような目的があるのでしょうか?
捜査関係者によると、これは盗難車とみられます。このような車は窃盗グループに使われた後、証拠隠滅のために捨てられたケースもあるということです。
同様の事案は、大阪市の他の港でも確認されています。
【記者リポート】
「先ほどの現場からおよそ1.6キロ離れたこちらの海の中にも、車が捨てられていたということです」
防犯カメラに映った白い車。ゆっくりと前進すると…そのまま海へ落下していきました。
【現場近くで働く人は…】
「僕がここの水門を開けるんやけど、そのときに普段見ない車がうろうろしているなって、赤いプリウスと白いアクアが。『ええ場所見つけた』みたいに思ってるんちゃう?はた迷惑なことはせんといてくれ」
防犯カメラの映像をよく見ると、運転席から逃げ出したのでしょうか、そばに人影が確認できます。止まっていた赤い車に乗り込み、立ち去りました。
警察は、逃げた人物の行方を追うとともに、それぞれの事案の関連を含め捜査しています。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年12月19日放送)