メディア初公開の「新しい大阪駅」 24時間休みなく工事が続く現場に記者が潜入! 現在“60パーセントの進捗具合”とされるその中は 2022年12月01日
2023年春に開業予定の“新しい大阪駅”。うめきた側に新しいホームと2つの改札口ができます。
12月1日、中の様子がメディアに初公開されました。
■新しい大阪駅
【沖田菜緒記者】
「JR大阪駅の北側に広がるうめきたエリア。こちらが“新しい大阪駅への入口”です」
1日30万人が行き来する、西日本最大のターミナル駅・JR大阪駅。
12月1日にメディアに公開されたのは、再開発が進むうめきた地区の地下にできる“新しい大阪駅”です。
うめきた広場側に新たに設置される「うめきた地下口」を下りた改札口は現在工事中ですが、券売機の場所も用意されていて、開業への準備は着々と進んでいるようです。
現在の大阪駅のホームからは、地下通路を経由してうめきた側につながります。「西口改札」もできるため、周辺からのアクセスも向上するということです。
この工事が始まったのは、およそ6年前。うめきたの地下空間に線路が敷かれ、どんどん駅らしくなっていきました。
【沖田記者】
「こちらが新しい大阪駅のホーム部分です。天井や壁の工事はほとんど終わっていて、完成に近づいています」
ホームには、世界初の最新技術「フルスクリーンホームドア」が。開け閉めする位置を自動で変えることができるため、何両編成でも、どんな種類の列車でも臨機応変に対応できるということです。
この“新しい大阪駅”には、これまでとは違って特急「はるか」がとまるため、関西空港への所要時間がおよそ20分短くなります。
【街の人は…】
「すごいいいと思います。より活性化していけばいいなと」
「便利になるんとちがいます?」
【JR西日本の担当者】
「JR大阪駅だけでなく、エリア一帯の街づくりにも貢献できると考えています。より分かりやすくご案内できるようにしていきたいという形で整備しております」
開業は2023年3月。関西の交通網が大きく変わりそうです。
■工事中の大阪駅で記者リポート
大阪駅の北側・うめきたエリアにできる新しい大阪駅。現在のJR大阪駅のホームから移動できるルートがあるということで、記者が現場に向かいました。
【沖田記者】
「私は今、JR大阪駅桜橋口付近、皆さんが普段利用しているホームの、西の端にいます。梅田のスカイビルや、現在工事中の駅ビルも見えますね」
「こちらが、新しい駅につながるルートなんですが…今回は特別に下りてもいいということで、早速行ってみます!」
「ここでは24時間休みなく工事が行われているということで、今もさまざまな工事中のものが見えています。階段を下りると、現在のJR大阪駅の下に新たなフロアができています」
「柱が多い印象ですが、上にJR環状線などが走っているため、支えるのにこれだけの数が必要なんだそうです。柱に入った青のラインは、“水の都”大阪をイメージしたデザインです。駅の完成度は現在60パーセントぐらいで、これから天井や柱の装飾工事が行われていくということです」
「今はまだ通ることはできませんが、“新しい大阪駅”への連絡通路があり、奥に進んでいくと乗り換えることができるということです。現在のJR大阪駅からこのルートを通り新しい大阪駅に行くまで大体8分ほどかかりますが、JR大阪駅から阪急梅田駅に乗り換えるのと同じくらいの時間かなと思います」
「乗り換えができるだけでなく、奥には新しく『西口改札』も設置されるそうです。現在うめきたで建設が進んでいる駅ビルと直結するということで、乗り換えができるだけではなく、うめきたエリアから大阪駅エリアの行き来がしやすくなり、かなり便利になりそうです。来年春に開業予定の大阪駅。どんな新しい姿が見られるのか、完成後の姿が楽しみです!」
■新しい大阪駅 アクセスがより快適に
新しい大阪駅ができると、大阪・関西空港間の所要時間がこれまでより20分短縮できます。
今までは西九条から環状線に入っていた「関空特急はるか」が新大阪を出発後、この新しい大阪駅を経由して関西空港まで行けることになります。
関西テレビの神崎デスクも、利便性の向上に期待を寄せます。
【関西テレビ 神崎デスク】
「JRで関西空港まで行こうと思うと、大阪駅からは乗れなかったので、新大阪か西九条か天王寺まで出ないといけませんでした。やっと大阪駅から『関空特急はるか』に乗れる。今まで『関空快速』は出てたんですけど、停車駅が多く時間がかかっていた。特急料金はかかるけど、『関空特急はるか』が利用できるなら、かなり早く関空に着けます」
(関西テレビ「報道ランナー」2022年12月1日放送)