Jリーグ昇格を決めた奈良クラブが、JFLの優勝をかけた最終戦に臨みました。8年間エールを送ってきたサポーターが魂を込めた、最後の応援を追いました。
■8年間追い続けたサポーター 最後の日
古都・奈良を本拠地とする、サッカーJFLの奈良クラブ。11月5日にリーグ戦4位以内を確定させて、奈良県では初のJリーグ昇格を決めました。
11月20日に仙台市で臨んだのは、勝てば文句なし、引き分けでは2位以下の試合の結果次第で優勝が決まるという、今シーズン最終戦です。
【福永咲良さん】
「な・ら・クラブ!」
仙台まで駆け付けたサポーターをリードするのは、21歳の福永咲良(ふくながさきら)さん。13歳で奈良クラブを知って以来8年間、熱烈な応援を続けてきました。
今シーズンも、奈良クラブと共に全国を回り続けてきましたが…
【福永咲良さん】
「自分が学生が終わるタイミングというのもあって、前に立って応援するというのは、今日が最後の試合です」
■試合開始! 優勝なるか
“JFLチャンピオン”としてJリーグを目指す奈良クラブ。サポーターと一緒に頂点を目指す試合が始まりました。
ソニー仙台FCと猛攻撃をしのぎ合う激しい展開に、熱くなりすぎた咲良さんは…
フラフラになりながらも、8年間の集大成として精一杯の声援を送ります。
その期待に応えた奈良クラブは、1点を獲得。このゴールで優勝をぐっと引き寄せたかに見えましたが…
すんなり行かないのも、奈良クラブが愛される理由…ソニー仙台FCに1点を返され、試合は引き分けで終了。他の試合の結果を待つことになりました。
祈るように結果を待つ選手たち。その間も、咲良さんたちは声援を止めません。
そして…訪れた、歓喜の瞬間。選手とサポーターが一緒に目指し続けた、JFL優勝です。
【福永咲良さん】
「思いが届いたんじゃないかなと思います。奈良クラブあっての人生なので、サポーターを辞めるといってもずっと応援はしているので、これからも一緒に歩んでいきたいと思います」
奈良に初めて誕生したJリーグチーム。熱い思いを持つサポーターと共に、新たな舞台に乗り込みます。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年11月22日放送)