3年ぶりの行動規制を伴わないお盆休みを迎え、帰省ラッシュが始まりました。
関西各地で、“コロナ”前のような渋滞が発生しています。
高速道路渋滞予測の次のピークは、8月13日の土曜日になります。
第二神明道路、名谷インターチェンジ付近では、下りの姫路・淡路島方面が最大およそ33キロの渋滞予測。
名神高速、大津インターチェンジ付近では、上りの名古屋方面が最大およそ30キロの渋滞予測です。
渋滞予測を活用して、渋滞に巻き込まれないための早めの行動などがおすすめです。
さて、それでも渋滞に巻き込まれてしまったとき、3車線ある場合はどれを選べばスムーズに進みやすいのか、「渋滞学」を研究している第一人者、東京大学の西成活裕教授に聞きました。
問題:高速道路で渋滞した場合、Aの左車線、Bの真ん中、Cの右車線、スムーズに進むのは?(時速40キロ以下の走行を渋滞と定義)
答え:Aの左車線
西成教授によると、「人間の心理で、少しでも早く行きたいと、BやCといった右側の追い越し車線に行く。結果、そちら側が混んでしまう。左側も合流で入ってきますが、その分、分岐や出口、サービスエリアで車が抜けていきやすいので、結果Aの左車線がスムーズになる」そうです。
また、お盆時期に渋滞に巻き込まれた場合は、車の中での熱中症に注意が必要です。
「かくれ脱水委員会」委員長の服部益治医師は、「渋滞時の車の中は脱水環境になっている」と話します。
エアコンで車内の空気が乾燥していたり、車内は涼しくても太陽などからの輻射熱(ふくしゃねつ)で、体温が上昇してしまうそうです。
さらに、長時間の運転も相まって、知らず知らずのうちに熱中症や脱水症状に陥るリスクがあるとのことです。
対策としては、目的地へのルートが分かっている場合は太陽の位置を考えて、高齢者や子供は直射日光が当たりにくい席に座ること、遮熱フィルムを利用することなどが有効だそうです。
また、こまめな水分補給も大切です。
カフェインの入っているお茶やコーヒーは利尿作用があるので、長時間トイレに行けない可能性がある渋滞中は、スポーツドリンクや水がおすすめです。
車でのお出かけの際は、出発時間や休憩など早め早めの行動で余裕を持つようにして、トラブルを回避するようにして下さい。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月11日放送)