8月5日から、無料検査キットの配布や検査所の設置が始まりました。
新型コロナウイルスの検査が、少し簡単にできるかもしれません。
■大阪府は薬局で配布
大阪府では、国から届いた20万人分の抗原検査キットの発送作業が進められました。
発熱外来のひっ迫から、国はリスクの低い人が病院を受診しなくても検査ができる体制を整えるためにキットの無料配布を進めていて、大阪府では配布の対象を20代から40代で基礎疾患のない軽症者としています。
大阪府では、無料の抗原検査キットを「薬局で受け取る」方式です。
府のホームページに掲載されている対象の薬局へ直接連絡する、完全予約制となります。
300キットが届いた大阪市内の薬局では、朝から予約の電話が多く寄せられました。
これまでとは違い、有症状者への受け渡しには、薬局側も慎重な対応です。
【大阪ファルマンプラン 橋本一代副理事長】
「受け渡しは外で行おうかなと思っています。やはり通常の患者さんもいらっしゃるので、そことは分けなければと」
■兵庫県は申込者に配送
抗原検査キットの配布方法は、自治体によって異なります。
兵庫県では、専用のウェブサイトで申し込みをした人に対し、検査キットが無料で配送されます。
5日、配送作業を視察した斎藤知事は…
【斎藤知事】
「朝から登録が多くきていて、早めの段階で1000キットが埋まってしまったということで、できるだけ増やしていく方向でしっかり調整していきたい」
希望者が殺到した兵庫県は、午前の段階で1日分の申し込みを締め切りました。
今後、配布する抗原検査キットを1日4000人分に増やす方針です。
■京都府は発熱外来で
また、京都府では、920ある発熱外来での受け取りとなっています。
大阪・兵庫・京都のいずれも、高齢者や基礎疾患のある人へは無料配布をせず、発熱外来を受診してほしいとしています。
さらに、帰省シーズンが始まるのを前に、検査所も拡充されています。
政府は、都道府県に対して、臨時の検査所をできるだけ多く設置するよう求めています。
これを受けて京都府は、京都駅など3つの場所での検査体制を強化。
開始時間を2時間前倒して8時からとし、検査ブースの数も増やしています。
■帰省前の陰性確認 「お互いの安心のため」
JR新大阪駅でも、5日から18日まで、臨時の無料検査所が開設されました。
【茨城県に向かう家族】
母「3、4回こするように鼻に…1、2、3…よし!自分でやる?」
子「うん、自分でやる!」
――Q:どうだった?
子「ちょっとこしょばかった」
母「体調は悪くないんですけど、お互い安心して遠方の親せきと会うために」
茨城県に向かう新幹線に乗る前に、無料検査を受けに来たこちらの家族。
検査をして15分後、メールで結果が届きました。
【茨城県に向かう家族】
母「来たよ~陰性です、よかった!3人とも陰性だったので安心していくことができます」
子「安心した。ゲームしたり、いろいろ遊ぶ」
こうした臨時の検査所は、駅や空港など全国で117カ所に設置されるということです。
設置場所は、都道府県のHPなどから確認できます。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月5日放送)