6月22日、参議院議員選挙が公示されました。
関西で最も激しい戦いが予想されるのが、2つの改選議席に対して午後4時時点で9人もの候補者が出馬している京都選挙区です。
日本維新の会公認の新人・楠井祐子(くすいゆうこ)さん。
大阪ガスの社員として働いてきた“サラリーマン目線””庶民”の感覚を武器にしています。
【日本維新の会・楠井祐子 候補(54)】
「経済格差の問題。停滞を続けている少子対策の問題。本当に未来に向かって変えていかなければ、日本が衰退してしまいます。そのためにもまず教育の無償化を何とか実現していきます」
ここに、国民民主党の衆院議員・前原代表代行の姿が。
「政策の方針が一致している」という理由から、維新の推薦に回るという異例の展開となっています。
維新のある幹部は、京都を「最最最最重要地区」と位置付けていて、初日の20日は、吉村副代表も終日、京都で応援しました。
【日本維新の会・吉村洋文 副代表】
「自民党でもない、立憲でもない、僕は改革政党が京都に必要だと思っています」
これに警戒しているのが、5期目の当選を目指す立憲民主党公認の福山哲郎(ふくやまてつろう)さんです。
【立憲民主党・福山哲郎 候補(60)】
「大阪に京都のことをとやかく言われる筋合いはありません。コロナでやっと人が動き出したのに、今度は物価高が直撃をしています。消費税を時限的に5%に下げるしかないと思っています」
抜群の知名度を誇りながらも、旧民主党時代からの盟友・前原議員の動きなどから、厳しい戦いを覚悟。
およそ1カ月前から、泉代表も応援に駆けつける力の入れようです。
【立憲民主党・泉健太 代表】(5月21日)
「私たち立憲民主党は生活者目線、中小企業目線から経済対策・経済政策を訴えています。もっともっと皆さまに寄り添って戦っていきます」
共産党公認の新人・武山彩子(たけやまさいこ)さんは、長岡京市議を17年務める中で、保護者の意見から、市の中学校給食を実現した実績などを挙げ、地域の声を国会に届けたいと訴えています。
【共産党・武山彩子 候補(51)】
「消費税減税、賃上げのできる政治にします。教育の無償化を目指し、学費の半額、学校給食の無償化を実現します」
【共産党・小池晃 書記局長】
「京都選挙区は選挙買収疑惑の自民党か、それとも汚いお金と全く無縁の共産党・武山彩子さんか」
自民党公認で公明党の推薦を受けるのは、新人の吉井章(よしいあきら)さん。
【自民党・吉井章 候補(55)】
「憲法改正のもとで、積極財政のもとで、大企業も中小企業の皆さんも利益を出していただく。GDPの6割となる消費にしっかりと結び付けていく」
政界を引退する二之湯智国家公安委員長(77)の後任として立候補した吉井さんは、京都市議会議員を15年務めていますが、知名度の向上が鍵となります。
【自民党・茂木敏充 幹事長】
「物価問題でも確実に対策を実行する自民党なのか、現実的な案は何もない批判だけしている野党なのかを、お選びいただくのが今回の選挙」
また、NHK党からはいずれも新人の星野達也(ほしのたつや)さん、近江政彦(おうみまさひこ)さんが出馬。
【NHK党・星野達也 候補(33)】
「無関心の若者たちに対して、政治って楽しいもの、そういったものを伝えていって、将来明るい、そして希望のある日本を共に一緒に作り上げていきたいと」
【NHK党・近江政彦 候補(52)】
「年金受給者の方々(受信料を)無料にする公約を掲げています。参議院選挙に勝ってNHKをぶっこわーす!」
他に、平井基之(ひらいもとゆき)さん(43)、橋本久美(はしもとくみ)さん(52)、安達悠司(あだちゆうじ)さん(39)の3人が、立候補を届け出ています。
参議院選挙は、来月10日投開票です。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年6月22日放送)