事件の捜査で使われる警察の「似顔絵」
犯人の検挙に結びつけるために、どうやって描かれているのか、ウラ側を取材しました。
9月13日に京都府警で開かれた講習会。
約50人の警察官が学ぶのは、似顔絵の書き方です。
似顔絵は、犯人を検挙するため、情報提供を呼びかける時などにつくられ、警察官が描いています。
【京都府警似顔絵指導員 辻本泰之警部補】
「上まぶたに黒目がたくさんかぶさって、下まぶたには接するぐらいの位置に黒目がきます」
似顔絵の元となるのは、目撃者の情報です。
目撃者が見た犯人の顔や印象をどうやって絵にしていくのか、似顔絵のコツを学びます。
【京都府警似顔絵指導員 辻本泰之警部補】
「実際に検挙された犯人に似ていたのは、左、どっちかというと左。上手に描いていただくに越したことはないんですけれども、上手下手は関係ありません」
さらに、警察官役と目撃者役に分かれて、似顔絵づくりを実践します。
【警察官役】「何歳くらいの年齢ですか」
【目撃者役】「25~30歳くらい」
【警察官役】「髪の毛、くせ毛とかありますか」
【目撃者役】「いや、まっすぐですね。ストレート。サイドだけ刈ってる。首はちょっと太めですね】
【警察官役】「見た感じ、サラリーマンとか会社員みたいな感じですか」
【目撃者役】「多分会社員ぽい感じ」
【警察官役】「いかつい感じではない?気味の悪い感じもなかったですか?」
【目撃者役】「どちらかと言えば、真面目そうな感じ」
似顔絵が完成すると、実際の写真と見比べます。
【警察官役】「ツーブロックが難しい。眉毛が濃いな…」
【講習会に参加した警察官】
「写真見てからは、思ったよりできてるなと思って、書いている時は、全然不安で仕方がなかったですけど」
【講習会に参加した警察官】
「写真を見ながら説明してもらったので、上手いこと対比してできたんですけど、多分これ一瞬見て、これはどうですか、あれはどうですかって聞くのは難しいかな、どれだけ引き出せるのかは、話術にかかってくるのかなと思った」
地道な訓練でレベルアップした似顔絵が、事件の捜査を後押ししています。
(カンテレ「報道ランナー」9月14日放送)