【薄田ジュリアキャスター】
「梅田ロフトに来ました。最近夏場によく見かけるようになった小型の扇風機ですが、ここには専用のコーナーも設けられて、これだけたくさんの種類があるんです。これ全部で何種類ぐらいあるんですか?」
【梅田ロフト販促担当 牛嶋典子さん】
「大体約150種類ほど取り扱いがございます」
中でも今年の一番人気は首にかけて使えるタイプ。ファンをお好みの角度に調整できるので、熱のこもったマスクを狙い撃ちできるんです。
【薄田キャスター】
「これあるとね、だいぶ快適に過ごせますね」
【牛嶋さん】
「熱がなるべくこもらないように、こういうものを有効に活用していただければと思います」
一方、マスク自体も進化しています!
大手メーカーも続々参入!特技を生かした“夏マスク”
スポーツメーカーのミズノが開発したのは水着素材でできた肌触りがよく洗いやすいマスク。またユニクロは快適な機能性に定評のあるエアリズムのマスクを発売予定です。
そんな中、驚きのマスクが登場しました!
【薄田キャスター】
「こちらのマスク、実は水で濡らして使うマスクなんです!」
福井県の寝具メーカー、オーシンが開発したのが、こちらのウォーターマスク。
【薄田キャスター】
「軽く絞って、そのまま顔につけちゃうんです。すごくひんやり!マスクをつけてない時よりも涼しいですね」
寝具に使うメッシュ素材を応用することで、濡らしてもべとつかず、打ち水の原理で口元がひんやりする仕組みです。
【薄田キャスター】
「どうですか?売れ行きは?」
【オーシン代表取締役社長 渡辺哲広さん】
「売れ行きはホントに生産が追い付かない状態でございます」
【薄田キャスター】
「そんなに!?現段階でマスクは何枚ほど売れてるんですか?」
【社長・渡辺さん】
「6万枚近く売れてます」
【薄田キャスター】
「え!?6万枚?(1枚)990円…かける…6万枚」
【社長・渡辺さん】
「計算しないでください(笑)」
発売から3週間でなんと約6000万円の売り上げを記録しています。
【社長・渡辺さん】
「私たちが思った以上に、うれしい言葉『ホントに冷たくて気持ちいい』とか、『こういう時期にマスク作ってくれてありがとう」とか、すごく社員の励みになって、頑張ろうと。それが今、とてもいい感じになってるんですね」
そして、飛沫感染対策の定番となりつつあるフェイスシールド。
しかし、普段から持ち歩くのはなかなか難しいですよね…
そこで!
【薄田キャスター】
「一見普通の帽子なんですが、なんと中にはフェイスシールドが内蔵されているんです!」
暑さも飛沫も防止!フェイスシールド付き帽子
このユニークなキャップを開発したのは、仮面ライダーなどのヒーローに変身できる帽子やコンサートグッズを手がけてきた神奈川県のアパレルメーカー・アークです。
【アーク代表・今井諒さん】
「変身ができる帽子というので、うちが特許を持ってまして、で、その特許を生かして何かこの状況で活用できないか?ということで始めたのがフェイスシールドのキャップになります」
普段はUVカットもできる帽子として使える上、必要なときにはフェイスシールドを取り出して飛沫感染を防げます。
マスクを嫌がる子どもにもぴったりです!
【今井さん】
「僕にも子どもがいるんですけど、やっぱりこうマスクをしてくれないんですよね、子どもが。小さいお子さんから、イベントとかの関係で大人の方まで感染予防の一助になれればなと思ってます」
アイデア満載の新商品が次々と登場する中、いま“ある商品”が改めて注目を集めています。
人情企業が提案!夏の定番の意外な使い道
大阪市住吉区にあるレイングッズのメーカー、ワールドパーティー。
こちらでも緊急事態宣言を受け、4月の売り上げは去年より8割ほど減少し、苦境に立たされました。そんなとき…
【大阪市松井一郎市長】
「防護服については、今、非常にもう、ゴミ袋をかぶって医療現場の人たちが治療している。雨合羽が余っている人、ぜひ大阪府・大阪市に連絡いただきたい」
雨合羽の寄付が呼びかけられたのです。
【ワールドパーティー営業本部長 角谷圭一郎さん】
「報道を見て、社員みんながですね、いてもたってもいらない状況になって、『何かしたい』っていうことで、で、みんなから相談がありまして。社長に相談したら『すぐやろう』ということで、2トントラックで2日に分けて大阪市の方に寄付に行きました」
【薄田キャスター】
「でもその松井市長の呼びかけた雨合羽っていうのは、使い捨ての安いものをイメージしておっしゃってたと思うんですけど、ここのってすごいしっかりされたものですよね?」
【角谷さん】
「そうですね。価格帯も4千円から5千円のもの」
それを5千枚、2千万円相当のレインコートを大阪市に寄付したのです。
【角谷さん】
「大阪が危機的状況にある中で、本当になにか、あの状況で我々が何かしないっていうことになると、やっぱり心残りにもなりますし、コロナが収束したら、『今まで落とした売り上げ取り返すぞ!』っていうような会社の士気は非常に上がったかなと思います」
そんな会社が他にも自社製品で感染症対策に貢献できることはないかと打ち出したのが「日傘でソーシャルディスタンス」。
一体どういうことなんでしょうか?
【角谷さん】
「実際に日傘を持っていただいてもよろしいでしょうか?」
【薄田キャスター】
「はい。差せばいんですね?」
【角谷さん】
「で、こういう風にですね、お互いが傘を持つことによって、自然と社会的距離ができると」
【薄田キャスター】
「そっか〜!『ちょっと離れて』とか言わなくても、なんとなく距離とりますもんね。2人が(傘を)持ってたら」
【角谷さん】
「そうですね」
このアイデアのヒントになったのは偶然見つけたSNSでの投稿でした。
(SNSの投稿文)
『一昨日ゴミ捨てに行ったら近所のお婆さんが日傘を持って歩いていて日傘をさしていると人と自然と一定の距離感ができるから安心といっていて目からウロコが落ちた。これがお婆ちゃんの知恵袋か!!』
【角谷さん】
「この発想がちょっと日本人らしいな〜っというか。自然とこう相手への気遣いができる、という所に非常に共感しました」
早速、コンセプトを打ち出した広告を制作し、「日傘でソーシャルディスタンスキャンペーン」を展開。
自社のネットショップでの日傘の売り上げは、商品はほとんど変えていませんが、去年から3割もアップしているそうです!
【薄田キャスター】
「これから暑くなる季節であり、しかも距離をとらなくちゃいけない。両方叶いますもんね」
【角谷さん】
「そうですね。一石二鳥ですね」