生活の中でウイルスから身を守るためのちょっとした工夫をお伝えします。
家の中を消毒したくても、アルコール消毒液は品薄状態が続いていますよね。
そこで、とても身近な日用品を代用した新しい消毒液の作り方をご紹介します。
話を聞いたのは、NITE・製品評価技術基盤機構の加藤慎一郎さんです。
【NITE製品評価技術基盤機構 加藤慎一郎さん】
「いくつか文献を調べてみたところ、実は、身の回りの洗剤にですね、その可能性があるのではないか、ということになりまして」
加藤さんによると、みなさんの家の流し台にある台所洗剤が、使えるというのです。
【NITE製品評価技術基盤機構 加藤慎一郎さん】
「界面活性剤という成分にですね、効果があるのではないかということで、成分について評価を行いましたところ、7つの界面活性剤に、新型コロナウイルスを除去できる活性があることが分かりました」
界面活性剤は、コロナウイルスを覆う油の膜を攻撃して、ウイルスを壊してくれるというのです。
【薄田ジュリアキャスター】
「原液で使うのか、それとも薄めて使うのか、教えてもらっていいですか?」
【NITE製品評価技術基盤機構 加藤慎一郎さん】
「500mlのペットボトル一本に、大体、小さじ一杯分くらいの台所用洗剤を取っていただいて、これを入れていただいて、よくかき混ぜたこの液を使っていただければ」
作った液は少し、ぬめりけがあるので、必ず、水拭きとから拭きも行ってください。
【NITE製品評価技術基盤機構 加藤慎一郎さん】
「薄めたものですと、活性が落ちたりしますので、作りおきなどすることは、基本的にはおすすめしていない」
さらに、風呂やトイレ、床掃除などに使う家庭用洗剤にも界面活性剤が入っているので、消毒に使えるとのこと。これらは、薄めず、そのまま使えばいいそうです。
【NITE製品評価技術基盤機構 加藤慎一郎さん】
「絶対やめていただきたいのが、こういうスプレーのものを、いきなりですね、こういった電子機器だとか、PCのキーボードに吹き付けるのは絶対やめてください。電気系統に異常が発生したりとか、ありますので、故障の原因となります」
コロナウイルスに有効な台所用洗剤と掃除用洗剤ですが、手や指には使わないでください。肌荒れを起こす恐れがあるからです。身の回りの消毒をする時も手袋をつけることを心がけましょう。