今回は、ウイルスをできるだけ家の中に持ち込まないために気を付けるべきポイントです。専門家に聞いてきました。
話を聞いたのは、「日本特殊清掃隊」の惟村徹さん。
「ダイヤモンド・プリンセス号」の消毒作業にも従事したプロの清掃業者です。
清掃のプロは「靴の裏」を消毒!
――Q:家の中にウイルスを持ち込まないためにすることは?
【日本特殊清掃隊 惟村徹さん】
「僕らは、まず靴の裏を洗います。バケツに家庭用の漂白剤を適量いれてぴちゃぴちゃ洗う」
外を歩いた靴の裏には、ウイルスが付着している恐れがあるため、消毒が必要なんです。
(※注:金属・革製品に塩素系漂白剤は使用できません。色落ちにも注意して下さい)
【日本特殊清掃隊 惟村徹さん】
「下のゴムの部分の表面、裏側が当たればいいだけなんで、数cm、1cmでも十分なので」
さらに…
家に帰ったら「洋服を脱いでお風呂に入る」
――Q:何もリラックスせずお風呂に直行?
【日本特殊清掃隊 惟村徹さん】
「お風呂場にすぐ行ってください」
帰宅後、玄関で服を脱ぎ、風呂で体を洗い流すことで、服や髪の毛に付いたウイルスを持ち込むリスクを下げられます。
ただ、すぐ風呂に入れない場合は…
【日本特殊清掃隊 惟村徹さん】
「濡れたタオルとかを玄関に置いてもらって、帰ったら服を拭いたり…」
「…髪の毛も拭いたり。表面を拭いてから室内に入る」
“ビチャビチャ”にした方が間違いない
また、家の中の消毒をする時、心掛けてほしいポイントが…
――Q:ウイルスが付いてる可能性がある場所を拭くときは?
【日本特殊清掃隊 惟村徹さん】
「湿らせてびちゃびちゃにしたほうが間違いない。そのあと空拭きするとか」
スプレーで吹き付けると、アルコールが付いている部分と付いていない部分ができてしまい、それで拭いたとしても、ムラが出てしまうからです。(※注:塩素系漂白剤を使う場合は手袋を着用して下さい)
【日本特殊清掃隊 惟村徹さん】
「ドアノブとか手すりとか上側はみんなやるけど、裏側も忘れないように」