政府の専門家会議は、人との接触「8割減」を実現するために「10のポイント」を挙げました。
その中で、日常生活に欠かせないスーパーマーケットについて、「買い物は1人または少人数で、空いている時間に行うこと」としました。そしてスーパーでの「3密」を避けるために4つの提言もしています。
・混雑時の入場制限
・売場の一方通行
・レジ行列の位置指定(間隔を空ける)
・レジにパーティション
街のスーパーではこうしたポイントを実践できているのか…
大阪・阿倍野区にある「フレッシュマーケットアオイ」さんにお話を伺いました。
【新実キャスター】
「午後5時ですが、この時間は少し人は減っていますね。先週に続いて社長の内田さんにお話を伺います。緊急事態宣言が出て以降、お客さんが増えているという話を聞きますが?」
【アオイサポート・内田寿仁社長】
「もちろん増えております。最近ここ何日間の傾向としては、一度に2~3日分のお買い物をなさって、できるだけ買い物に行く回数を減らしておられる気がします」
【新実キャスター】
「外出を控える習慣がついてきている方が増えているのかもしれませんね。国の専門家がスーパーに求めている項目ですが」
1.行列の位置を指定する
【新実キャスター】
「これはアオイさんはやってらっしゃいますよね?」
【内田社長】
「レジ待ちの行列に関しては、前の方と間隔を空けていただくように約2mの目印を付けております。もう非常に浸透したと思っております。ほとんどの方が目印に従っていただいているかなと思います」
2.レジのパーティション
【新実キャスター】
「これも当初から、かなり早い段階からやっていらっしゃいます」
3.人が交差しないように売場を一方通行に
【新実キャスター】
「これはいかがですか?」
【内田社長】
「スーパーの構造上、非常に難しいんじゃないかなと思いますし、ほとんどのお客様が来店されてから『きょうの献立、何にしようかなぁ』とお考えになられるようなので、お肉売場やお魚売場できょうのおかずをお決めになられて、もう野菜売場に戻れないとか、他に副菜を買いたいと思ってもその売場にぐるっと遠回りをしないといけないというようなことは、ちょっと現実的じゃないかなあと思います」
4.混雑時の入場制限は
【内田社長】
「入場制限については、かねてより私どもの店では100人を超えると入場制限しようと決めてはおります。ですが、緊急事態宣言が出てからはチラシの自粛をしており、たくさんのお客様が一度に来られるような施策を全て止めております。もちろん毎日、お買い得商品は用意しています」
【新実キャスター】
「お客さんへの周知徹底の難しさはいかがですか?」
【内田社長】
「(名前のイニシャルでの入場制限などは)その確認をして該当しない方に『じゃあ帰ってください』というのもお店側としてはやりづらいことですし、お客様も一日中時間があるわけじゃなくて、この時間にしかお越しいただけないような方が該当しない場合は、その日はもうお買い物できないのかという話にもなりますので、これもまた現実的じゃないのかなと感じております」