人と人との距離に注目が集まる中で、イマ宅配業界で広がっているのが「置き配」。
玄関先など指定した場所に荷物を置いておくことで、配達員と対面せず、感染拡大を防ごうというのです。
しかし、こんな心配も…
【薄田ジュリアキャスター】
「玄関前に置きっぱなしだと、大切な荷物が盗まれないか心配ですよね」
そんなお悩みを解決できる、いま人気急上昇中の商品がありました!
設置も簡単!置きっぱなしでも盗まれません!
一見、コンパクトなポーチのようですが…
【OKIPPAの利用者】
「配達員の方が荷物を運ばれたら、まずここを伸ばしてもらって…広げていただいて…」
あっという間に大きなバッグに早変わり!
2リットルのペットボトルが最大でなんと18本も入るというこのOKIPPA。
玄関につるしておくだけで荷物を受け取れる上、ドアとワイヤーでつながれているので、鍵がないと、持ち出すこともバッグを開けることも、簡単にはできません!
もともとは再配達を減らすために開発されたんだそうです。
【OKIPPAの利用者】
「すごく便利です。こことつながっているので、頑丈なワイヤーですし、盗られることもないので安心です。イマのコロナのご時世なので、(家に)いてもちょっと対面が今後しんどくなってくるかもしれないので、そういう時も入れといていただければ、あとで受け取ることができるので、すごくいい」
OKIPPAの4月の売り上げは先月の2倍に迫る勢いです。
今後は、荷物を送る際にも利用してもらいたいと実験を進めているそうです。
【OKIPPAを販売する「イーパー」久保山宏さん】
「洋服のレンタルサービスの会社様と都内ではあるんですけども実証実験としてOKIPPAに入れるおくことで、不在時でも洋服を返却できるというサービスの実験も始めています」
【薄田キャスター】
「受け取るだけじゃなくて、発送もできるというのはかなり便利ですね?」
【OKIPPAを販売する「イーパー」久保山宏さん】
「玄関前っていうのを1つの起点として、受け取りもそうですし、発送もそうですけど、物流の1つの基盤として、新たなインフラができればと考えています」
そして、外出の自粛が叫ばれる中、イマ注目を集めている“宅配”が、「出前」です。
出前を代行している会社にお話しを伺うと…
【薄田キャスター】
「利用者増えてきてますか?」
【出前館 広報チーム・小宮栞穂里さん】
「3月末の数字で(出前館の)利用者数、そこが14%増というところで、
普段家にいない時間にいるっていうところで、出前を頼みやすい傾向にあるのかなっていうところは感じてします」
さらに大阪府は外出を減らすため、制度に参加する出前の代行業者を利用し、1000円以上をキャッシュレス決済すれば、500円分のポイントが還元される制度を4月15日から開始。出前市場の拡大を後押ししています。
【薄田キャスター】
「出前館さんが契約してる飲食店の数は増えてきてるんですか?」
【出前館 広報チーム・小宮栞穂里さん】
「お問い合わせいただいてる数でいうと、2月と3月を比較すると3倍から4倍に増えている。実際今までデリバリーをしてなかった方たちも、やっぱり営業時間が短縮してしまうっていうところで、デリバリーを始めてみよう!って思ってくださる方がいらっしゃる」
大阪市住吉区にある「串かつ藤次郎」。
創業以来、10年以上かけて継ぎ足してきた自家製ソースと、揚げたての串カツをお店で楽しんでもらいたいと、これまで出前は行ってきませんでした。
しかし、のれんを守るため、今週からはじめることを決めました。
【串かつ藤次郎 店主・西村博史さん】
「緊急事態宣言があったその日から、パタッとお客さんの足が止まりまして、もうゼロの日もありました。(売り上げは)半分どころじゃないですね、6割7割は落ちてるとは思いますね。びっくりするぐらい大変です」
出前をはじめるにあたってひとつ心配な事があると、店主の西村さんはいいます。
【串かつ藤次郎 店主・西村博史さん】
「揚げ物なんでね、冷めたらおいしくなくなる。どんどんどん味は落ちていくんでね。そこだけがちょっとイヤと言えばイヤなところなんですけど。落ち着いたらお店の方に足運んでいただけるようにね。揚げたて食べに行ってみよかってなったら、こちらはうれしい限りです」
出前をはじめるまでに、少しでも試行錯誤を続けたいという西村さん。
そんな中…
お店と変わらない味が自宅で楽しめます!
大阪・吹田市にあるイタリア料理店「ボラーレ」。
倉庫を改装したオシャレな空間で、地元の野菜をふんだんに使ったメニューが楽しめる人気のお店です。しかし、2月に600万円ほどあった売り上げは、3月には3分の1ほどにまで激減してしまいました。
【ボラーレ オーナー 徳山晃久さん】
「気持ちはね、ホントに焦りまくっていうるというか、『あれ?俺メシ食えるんか な?みたいなところは正直感じましたね。子どももいてるし、家族もいてるし、さらには社員にも家族がいてるし。さらに社員にも家族がいてるし、そういった中で少しでもおいしい料理であったりとか、ちょっと感動するようなテイストの料理っていうのを届けてもらう」
出前への参入にあわせて新メニュー8種類を開発。
中でもお店のイチ押しは「ボラーレ秘伝の炭焼きトマトパスタ」です。
実は作ってから食べるまでの時間が長い出前で、一番変わってしまうのが麺の味。
そこで、時間が経ってもモチっとした食感を保つ生パスタにこだわり、さらに茹で上がった麺を炭火の煙で燻すことで、麺の味を損なわないようひと手間加えました。
【薄田キャスター】
「こんなに手の込んだトマトパスタを、出前でいただけるってうれしいですね。では、早速いただいちゃいますね」
試食する薄田キャスター、そのお味は…
「うわ!おいしい!トマトがすごくフレッシュで濃い!で、炭の香りがフワッと広がって、その中にお野菜とかの旨みが閉じ込められてる感じ。これ、出前だから時間が経ってるはずなのに、お店に食べてるようなクオリティーなんですよね」
いつかお店に来てもらいたい。
ピンチをチャンスに変えようと、奮闘は続きます。
【ボラーレ オーナー徳山晃久さん】
「(売り上げは)数字的には正直上がってきてます。これからも伸びていきそうな感じもあるし、少し光りが見えてきたかなっていうのはあります」