【薄田ジュリア】
「京都市内の会社に来ました。営業中ではあるんですが、オフィスの中にはほとんど従業員がいらっしゃいません」
こちらの会社では京都府で新型コロナウイルスの感染者が出た今年1月末、在宅勤務、いわゆるテレワークを本格的に導入。
会議などもオンラインで行っています。
経団連によると、現在7割の会社がこのテレワークを実施・または実施予定だということです。
【コネクトフリー山内成介執行役員】
「もちろん初めてだったので、社員が家で集中できるのかなと思ったが、意外に家の方が集中できることも多くて、ほぼ問題はなく今まで来ています」
社員の方にも「オンライン取材」しました!
――Q:どうですか始められて?
【社員】
「朝、会社に行かなくていいのはストレスが減るかなと思います」
――Q:いつもはどんな格好で仕事をされているんですか?
「いつもだったら真っ赤なパジャマとか着ています」
自宅でどんな姿で過ごしているかがわかってしまうのがテレワークの悩み。
そこで背景の散らかった部屋をぼかすことができたり、すっぴんでもバーチャルでメイクをしたように見せたりしてくれるソフトも登場。
テレワークを取り巻く環境は日ごとに進化しています。
【薄田ジュリア】
「オンラインでインタビューさせて頂いたんですが、タイムラグとか音の不具合とか感じることなくスムーズに会話できるので、ありだなとすごく感じました」
――Q:仕事以外にも他にもオンラインでやっていることは?
【コネクトフリー山内成介執行役員】
「そうですね、ときどきですが、オンライン飲み会をすることがあります」
【薄田ジュリア】
「オンライン飲み会??頭の上にハテナが浮かんだのですが…」
オンラインでプライベートも充実!?
実は今ひそかなブームとなりつつあるのが、オンライン飲み会。
自分の好きなお酒とおつまみを用意して、画面越しで語り合いながら飲むんです!
【参加者】
「合いびき肉とパプリカとセロリのカレーです」「え、オシャレ」
こちらは東京と長野にいるスタッフが一緒に参加したあるビールメーカーのオンライン飲み会。
在宅勤務となってから、月に2回ほどのペースで開催しています。
【オンライン飲み会の参加者】
「楽しさ的にはもうバッチグーですね。ぐっと距離が縮まったなという感じはありました」「家飲みだとお金がかからないので、経済的、家計的にも良い」
スタッフ同士だけではなく、消費者と一緒にチャットをしながら飲むイベントも開催していて、オンライン上は大盛り上がりです。
【薄田ジュリア】
「こちらの部屋では現在、ヨガレッスンが行われているのですが、先生一人だけで生徒さんがいらっしゃらないんです」
大阪にあるこちらのヨガ教室では、新型コロナウイルスの影響で受講生が6割に減ってしまったことから、今月、オンラインレッスンを始めました。
今はまだ試験期間で無料とのことですが、初めて3週間。
今では大阪だけではなく、岩手にも受講生がいるそうです。
――Q:普段はお子さんと一緒にヨガレッスン受けられるんですか?
【岩手の受講生】
「オンラインだけ。子どもが小さい私にとっては非常にありがたいです。泣き出しても、カメラ外して授乳したりできますので」
【受講生】
「こんな状況で(外に)出れなくなったので本当にありがたいなと思って」
――Q:これまでオンラインは得意だった?
【生活ヨガ研究所 インストラクター珠数孝さん】
「全然、普通にインターネットするぐらいで。ヨガは対面でやるものだというすごい固定観念があったんですけど、これだけ外に出ることに対するネガティブな風潮が…。新しく変わらないといけないという動機に今はなってる気がして。自分もこれをチャンスに変えないといけないなと」
改良を続け、オンラインで定期的な教室を開くのが目標だということです。
どこでも出来るオンラインヨガ。習い事を始めるハードルも下がりそうですね。
オンライン化の波は子供たちにも!
『10時になりました!オンライン幼稚園のはじまりです』
こちらのお宅では、3月18日からはじまった無料の「オンライン幼稚園」を利用しています。
歯磨きや体操など、実際の幼稚園と同じように生活リズムを整える工夫がされているこの動画。
平日朝10時から午後2時まで配信されています。
【園児の母親】
「今までの生活ととても変わってしまったので、この子の生活リズムも崩れてしまうところが心配。学びがあるというか、そういう事が入っているコンテンツなので、安心して見せられるので、無料でしていただけるのはとてもありがたい」
外出がなかなか難しい今。
街の人に困っていることを聞いてみると…
【街の人】
「僕らも血圧高いから薬だけもらいに行きたいんやけど、やっぱり怖いですよね」
「病院自体に連れて行くのが怖いです」
「普段やったら行くような感じでも我慢する。自分がもしコロナで誰かに移しても嫌やし、移されても嫌やし」
そんな中、大きな夢を抱く会社が…
【CLINICS 田中大介事業部長】
「患者さんと医療機関が技術を使って、もっと気軽につながれるような世の中を作っていけたらいいなと」
未来の医療はオンラインで!?
【薄田ジュリア】
「こちらのアプリで事前に病院の診察予約をしておくと、その時間になると…かかってきました。病院側から呼び出しの通知が入ります。そして、画面越しで診察してもらうことができるんです」
この会社が運営しているのは「クリニクス」というアプリを使ったサービス。
慢性の疾患などを対象に、対面診療で医師が利用可能と判断すれば、オンラインで診察してもらうことができます。
【利用者】
「飲み薬が前回の分無くなってきてるのでお願いしたいです」
通院時間や待ち時間が無く、時間も大幅に短縮。アプリで事前に問診表や写真を送ることもできます。
4年前に始まったこのサービス。予約料などが必要な場合もありますが、今では約1200の医療機関と患者さんをつないでいます。
【利用者】
「最初は戸惑ったんですが、慣れてみたらすごい便利。すごい悪化してしまうと病院に行くのも遠いと大変なので、すごい気軽さはあります。システム予約料みたいなのがかかりますが、交通費考えるとそんなに高くない、同じくらいなので気にならないです」
年間に200人ほどがオンライン診療を利用するというこちらの病院。医師にもメリットがあるといいます。
【天下茶屋あみ皮フ科クリニック山田貴博院長】
「一番は普段の診療の時に1ヵ月ぶり2カ月ぶりで、あったことをお話になられるんですけど、この診療スタイルになってからは、オンライン診療でちょっとした変化は事前にお話しをお伺いできて、結果的に診療時間もコンパクトになって、患者さんのオンラインを利用していない方達の待ち時間も減ったので、私自身の拘束される時間も減った」
ここ最近、アプリの会社への問い合わせは急増しているということです。
【CLINICS 田中大介事業部長】
「こういう風なものをフル活用して(病院に)行かなくてもいい、とか二次感染を抑えることができるような未来をつくっていけたら素晴らしいことなんじゃないか」
新型コロナウイルス感染拡大の裏側で、オンラインサービスが様々な分野で急速に進化しています。