大阪府松原市で次の日曜日にオープンする市民図書館・読書の森。市長イチ推しの施設です。
【澤井宏文市長】
「何でもできる図書館をしたいと思って、本を読むだけじゃ面白くないじゃないですか、ここに来て、ワクワクドキドキして」」
館内ではコップにフタが付いていれば飲み物もOK。無料で電子タブレットも貸りられます。特に子供向けの図書には力を入れていて、1フロア全てが児童図書コーナーになっています。
【澤井宏文市長】
「少々破こうが、汚そうがかまわないんで、まずは本を手に取ってもらうと、やっぱり本好きな子供が生まれますよね。ですからそこは行政としてもしっかり取り組むべき課題だと思って、図書館に力を入れました」
【薄田キャスター】
「兵庫県西脇市にきました。こちらの図書館はお得感を演出することで利用者を伸ばしているんだそうです。早速行ってみましょう」
2015年にオープンした西脇市図書館。館内の4割が児童図書のスペースになっていて、子どもたちがゆったり読書を楽しむことが出来ます。オープン以来、本を借りる人は、のべ2万5千人以上増えているんです!
そこにはお得を感じるある仕掛けが…
【本が大好きな4歳の男の子】
「読書通帳」
【薄田キャスター】
「銀行の通帳みたいですね」
【西脇市図書館 楠本昌信館長】
「このように本の名前とか著者の名前が記録される」
金融機関の通帳そっくりの読書通帳。
本を借りる際、通帳を機械に通すと、タイトルや著者名と一緒にその本の価格まで印字され、これまで借りた本の累計金額が分かるようになっているんです!
【薄田キャスター】
「金額に換算するとすごい節約できてる感じしますね」
【西脇市図書館 楠本昌信館長】
「お得な感じがしますね」
0歳から図書館に通い本が大好きなこちらの4歳の男の子。毎回20冊ほど借りているという通帳を見せてもらうと…
【薄田キャスター】
「64万2753円!! 64万円もかりてる!!」
【男の子のお母さん】
「自分ではこんな買えないので助かります。これだけ絵本が好きになったのは60万円の価値があったな。ありがたいなと思います」
また、この図書館では年間利用数TOP10を毎年表彰しています。去年子どもで一番だった岡田綾奈ちゃんが1年間で借りたのは800冊以上!累計金額はなんと100万円を超えました!!
みんな楽しんで通帳に記帳しているので、子どものうちから金銭感覚を養うこともできそうですね。
【西脇市図書館 楠本昌信館長】
「図書館の本は税金で購入していただいてますんで税金を払っていただいた分は還元されているということになると思うんですけど」
ところ変わって…コーヒーショップに、お弁当やかわいい小物を売るお店がずらっと並んで賑わっていますね~。さらに…民族楽器のライブまで!!
実はここ図書館の館内なんです。
こちらは奈良県立図書情報館。専門的な本が豊富にそろっていて、研究や調査目的の人が多く利用者の年齢層は高め。でも、幅広い世代の人に来てもらうために、年に10回ほどのペースで地元の特産品などの販売イベントが開催されているんです。
【奈良県立図書情報館 総務企画課 曽田和弘 課長】
「どうしても図書館といいますと図書資料とかを静かにみる場所と思われることも多いと思いますけど、単に本を見られるだけではなくて地域の方々の交流の場にもなればと思ってます。それがしいては図書館の利用にもつながっていくと思っております」
【イベント出店者】
「図書館でこういうことをしてるからと来られる方もいまして、いろんな人に知ってもらえる機会かなと思います」
【イベントに来た客】
「公共の施設でほかの使い方をされているのは新しいしいいなと思います。本を借りに来る人だけじゃない人も出入りしたり、それがきっかけで私たちも初めて来たんで、また次来てみたい」
――Q:図書館の中も見ます?
【イベントに来た客】
(母)「あとで(図書)見たいなと思います」
(娘)「小説とか最近読んでるから小説のコーナー見てみたい」
イベントをきっかけに市民と図書館の距離がぐっと近づいているようです。
さらに取材を進めると…
【薄田キャスター】
「ん、なんだろう、おとぎの国の世界観出てますけど」
【有田川町地域交流センター 青石賢治 センター長】
「これはウォークスルー自動貸し出しシステムといって図書の自動貸しの機械になります」
和歌山県にある有田川ライブラリーが1月7日に全国で初めて導入したウォークスルー自動貸し出し機。
図書カードと本についているICタグを機械が読み取りゲートを通るだけで貸し出し手続きができるんです!
【図書館の利用者】
「こどもがいると便利だなと」
【薄田キャスター】
「抱っこしているとカード出す手間とか大変ですよね」
【図書館の利用者】
「大変です。そのまま通り抜けられるのは楽ですね」
この図書館は最新のシステムだけじゃなくある取り組みでも注目を集めています。
【有田川町地域交流センター 青石賢治 センター長】
「絵本の街有田川ということで、町中いたるところで絵本に触れられるようにまちづくりをしています」
【薄田―キャスター】
「こんにちは~すごく素敵な雰囲気のカフェですね」
有田川町にあるこちらのカフェには、約10冊の絵本が図書館から配られています。
【カフェじょんのび 村山淳子さん】
「小さいお子さん連れのお母さまは必ず読み聞かせをしているので。お料理を運ばれる間を持たせてくれるのはすごくいい。貸し出しもしてるんですけどもう一度足を運んでくださいますのでお店としては相乗効果で」
町内にある30のお店にえほん箱を設置することで、絵本に触れる機会を増やし、来店のきっかけも作っているのです。
【有田川町地域交流センター 青石賢治 センター長】
「本来の図書館の仕事からから街づくりの方に発展させて大きく広がって言っている最中。図書館でもまちづくりはできると思います」
時代と共に進化する図書館。
皆さんの街の図書館にはどんなサービスがあるのか調べてみてはいかがですか??