【街の人は…】
Q:10連休、どれくらいおカネ使った?
「10万ぐらい使ってる」
「だいぶ使っちゃった感じはあります」
2兆円を超える経済効果が試算された今年のGW。今回の大型連休の出来事といえばやはり・・・平成から令和への改元。
この機会にひと儲け!と目論んでいたこちらの会社では、改元前から「令和グッズ」を量産、中には平成の空気を詰めた缶詰、なんていうものまで作っていました。
果たして、この10連休でどれだけ儲かったんでしょうか?
【ヘソプロダクション・稲本社長】
「この10日で、令和商品は2000万円くらいは売ったでしょうね」
ということは、さぞかし、改元ブームでウハウハなのかと思いきや…
【ヘソプロダクション・稲本社長】
「平成の商品があまっちゃたやつですね、在庫」
実は、平成グッズがとてつもなく売れ残っていたんです!
【ヘソプロダクション・稲本社長】
「もっと哀愁と言うか、平成の物かっとこうみたいになるのかなと思ってたけど全くですねw。(利益は)プラスマイナスゼロかなと」
ただ、この1000個近く作った平成の空気缶だけは、ほぼ完売したそうです!
そして、改元と大型連休が重なった今年、街のいろんなところで目にしたのが「日の丸」。そんな、国旗を作っているこちらのお店を連休前に取材したときには…
【薄田キャスター】
「今回祝福ムードで迎えますし、それはそれは売れるんでしょうね」
【田中旗店・田中社長】
「そう思って大変在庫を抱えております」
はたして、在庫はどうなったんでしょうか?後日取材してみると…
【薄田キャスター】
「相当受注があった?」
【田中旗店・田中社長】
「そうですね、一杯頂きましたね」「例年よりは1千万ぐらいは売り上げが上がりましたね」
さらに、改元後の今も、発注が相次いでると言います!
【田中旗店・田中社長】
「新天皇が全国に出るので、市町村単位で、日の丸を掛けることは多くなるのかなと、この在庫たちが、一杯全国に旅立っていくのかなと」
史上初の10連休となった今回、意外なオカネも動いていたのです。
これだけ休みが長いと、お父さんの家族サービス疲れもピークに。そんな家族のため、なんとも大胆なサービスを行ったところが大阪に。難波駅から徒歩3分、こちらのビルの一角で行われていたのは、
なんと「お父さん預かりサービス」!?
荷物ではなく、家族サービスに疲れたお父さんを預かる、休憩スペースとなっているんです。
料金は、1人1時間500円。1000円払えば、フリータイムで利用可能。200円で利用できるドリンクバーもあって、至れり尽くせり。
無料で、ゴルフの練習だってできちゃいます
【利用者】
「嫁さんと買い物に来てまして、一緒についていってたらしんどいし、ストレスもたまるから。お互いの思いやりですね」「連絡あるまで待ってます」
【利用者】
「家にいるよりはいいらしいです。家が狭いんで、僕がいるとジャマにうつるみたいなんですよね。だから僕が1日家でごろごろしてるよりは、外に出てなにかやってたほうがいいらしくて、休日はなかなか喫茶店にも居座りにくいので、だから1200円で何時間でも居座れるのは嬉しいですね」
一方、街ゆく奥様方からは…
【女性】
「女性は買い物が長いから、気を遣うし、怒られそう」
「ゆっくり買い物できない。夫が嫌でなければ預けたほうがいい」
そんなある意味、夫婦にとってウィンウィンのこのサービス。実は、お父さんを助けるため、だけのものではないんです。ある狙いがありました。それは『空きスペース使ってお金を生み出す!』
【難波御堂筋ホール・大平支配人】
「もともと会議室として営業してまして、連休中は企業さんのご利用がないので、どういうふうに活用しようかというなかで、今回休憩スペースとして提供しようという話になりました」
さらに、ここでは、お父さんの休憩スペースだけでなく「手荷物の預り」も空き会議室で行っていて、重たい荷物を持ち歩く観光客からは大人気なんだそうです。
休日で空きになりがちな街中の会議室を、休日だからこそのニーズにあわせて活用する逆転の発想。こうした、”空きビジネス”は、私たちのもっと身近な場所にもありました!
史上初の10連休となった今年のGW。
行楽地は、どこもかしこも車、車、車…周辺の駐車場は大渋滞に…そんな駐車場不足を逆手にとった、あるサービスが大盛況だったのをご存知でしょうか?
その現場がこちら!…といっても普通の一軒家のようですが…
おうちの方に聞いてみると…
【薄田キャスター】
「これはご自身の車?」
【駐車場オーナー・黒岩さん】
「いや、他の人が止めに来た」
【薄田キャスター】
「自分のでも知り合いの物でもない?」
【駐車場オーナー・黒岩さん】
「そうそう、違うの」
実は、ここ、誰でも借りられる、「予約制の駐車場」なんです。家主の黒岩さんは去年、免許を返納、駐車場が空きスペースになっていたため、貸し出すことにしました。
駐車場の運営自体は家主ではなく駐車場仲介業者が行っています。
こちらの業者は使われていない月極め駐車場や、自宅のガレージの持ち主と契約し、インターネットを通じて、貸し出すサービスを行っているのです。
この10連休、車で出かける人も多く、空いた自宅の駐車場を、その間、他の人に貸すというケースも多かったそうです。
このサービスを契約している駐車場は、今や全国に2万7000ヶ所。登録ユーザーも100万人を超えています。
こちらの利用者は…
【利用者】
「最大料金は1日2000円でした」
【薄田キャスター】
「さっき停めたところのすぐ近くの駐車場は3000円」
安さの秘密は、もともとある駐車スペースを使うだけなので設備投資や管理がほとんどいらないから。
【駐車場オーナー・黒岩さん】
「この線もアキッパさんが引いてくれて」
「看板とかも作ってきてくれて持ってきてくれた。ただきれいにしておけばいい」
何もしなくても空き駐車場がオカネを生むこのシステム。
気になるオカネは、とういうと…
黒岩さんの自宅は、徒歩10分圏内に甲子園球場や大型商業施設がある好立地。駐車料金は、通常1日利用で、1080円ですが甲子園で試合がある日などは、金額アップ。仲介業者「アキッパ」への手数料を差し引いた金額が、黒岩さんの収入となります。
【駐車場オーナー・黒岩さん】
「多い時はね、月4万から5万あります」