先週金曜日に実施されたプレミアムフライデー。
今回は、いつもとは少し違うことが起きていました。
”お会計が現金支払いではない”んです。
実は、今回のプレミアムフライデー、国が号令をかけ、カードやスマホなどでキャッシュレス決済すれば”特典”がついてくるお得なキャンペーンを実施。
政府が今、キャッシュレス決済をアピールするワケ…それはズバリ”消費税増税対策”です。
政府は、増税時に予想される「買い控え」を防ごうと増税が始まる予定の10月から9カ月間、現金を使わずに買い物すれば、最大5%分のポイントを消費者に還元する政策を打ち出しているのです。
【薄田キャスター】
「天神橋筋商店街に来ました。きょうはお財布をスタッフに預けて、現金使わず、携帯を使ってキャッシュレスでどんな買い物ができるのか試してみたいと思います」
(たこ焼きを購入)
【薄田キャスター】「自分で入力するんですか?」
【店員】「それをこちらで確認して」
【薄田キャスター】「ほんとすんなりとお買い物できる」
【店員】「スピード決済的には、すごく助かるんです」
他にも、創業60年を超える老舗陶器屋は、去年の秋ごろから、スマホ決済に対応したところ外国人客が増加。客の3割がキャッシュレスなんだそうです。
【店主】
「今となっては、(キャッシュレスが)使えるのが当たり前のようにあるので、ないところが逆に目立ってしまうんじゃないかって」
天神橋筋商店街では、約630店舗のうち、なんと4割近いお店がすでにキャッシュレスに対応していました。
【薄田キャスター】
「意外なところでもキャッシュレス。それがこの野菜の直売所」
大阪府松原市に去年10月、オープンした無人の野菜直売所。QRコードを読み取ると…そのまま現金なしで買えるのです。
【ヤサイバー・唐澤太郎社長】
「ピッタリ持って行かないと無人直売所で買えないという悩みもあって、開発の参考にした」
値段や販売数はデータで管理されているので、売れ残りが出てきそうなときは値下げもできるといいます。
思いのほか”お店側”には普及していた「キャッシュレス決済」ですが・・・
【街の人】
「ちょっと勉強せなまだまだ。仕組みがよくわかんないもん」
「現金で払えるところ多いので現金でいいかなって」
「携帯落としたら終わりちゃうかなって見えないお金が動いてる感じがイヤです」
なかなか手を出せないでいる方も多いようです。
そこで、お金のプロ・ファイナンシャルプランナーの井戸さんにキャッシュレスの上手な活用術を教えてもらうことに!
今回は、スマホを使い始めて3ヵ月、スマホ決済初心者の主婦・前田さん(68)に挑戦してもらいました。
【主婦・前田さん】
「無理やり家族から言われて、友達も使ってて・・」
最近、周囲がキャッシュレスを始めたことから自分も始めようと思い立った前田さん。
【FP・井戸さん】
「使えるお店が多い方がいいですので、いまだとペイペイが使えるお店が多いですし、今日はペイペイに入りますか」
まずは、決裁アプリを携帯に登録しないといけません。ほとんどのスマホ決済では、登録の際、クレジットカードもしくは銀行口座からの引き落としが選べますが…。
ここで、登録するときの「知っトク”べき”ポイント」!
スマホ決済の場合、実は、買い物するたびにポイントがもらえます。なので、スマホ決済と連動してクレジットカードからお金を引き落とすように登録しておけば「ポイントの2重取り」ができるのです。
スマホ初心者・前田さん、はたして初めてのスマホ決済は…
【主婦・前田さん】
「うれしい!これでやっとデビューできました!これからどんどん利用したいと思います」
結局、約3,000円の買い物した前田さん。ペイペイでの決済ポイントとクレジットカードでの決済ポイントが還元されるので、合計45円分のポイントがもらえたことになりました。さらに、これが増税後なら、最大5%のポイント還元も加わることになります。
【薄田キャスター】「どうですか現金と比べて?」
【主婦・前田さん】「こっちの方がいいですよね。初めてですけど、案外スムーズにいけまして」
ちなみに、増税後に向けて知っとくべき更にお得なキャッシュレス活用術があるんです。
【FP・井戸さん】
「テイクアウトプラス、キャッシュレスと言う組み合わせが一番賢い方法になりますね」
増税とともに導入される軽減税率では、外食の場合、お店で食べると消費税は10%ですがテイクアウトすれば8%となる予定です。
例えば、1,000円の弁当を買ったとき…現金で支払って、それをお店の中で食べる場合は消費税10%なので1100円になります。
しかし、キャッシュレスで支払い、しかもテイクアウトした場合、軽減税率と5%還元の合わせ技で、実質1,026円になるのです。
【FP・井戸さん】「毎日、毎日の習慣の積み重ねで結構お金が溜まるのも変わってくると思います。ちりも積もれば、山となる、ですね」