メジャーリーグの大谷翔平選手が、またもや偉業を達成です。 二刀流で大活躍した今シーズン、史上初となる2度目の満票でのMVPを受賞しました。
注目される大谷選手の来季の去就を、メジャー取材歴28年で大谷選手を花巻東時代から取材しているMLBアナリストの古内義明さんに聞きます。
FA(フリーエージェント)となった大谷選手ですが、来季はどこに行くのか、いくら稼ぐのかという部分を見ていきます。
■気になる大谷選手の年棒は?
やはり気になるのはお金の部分です。古内さんは大谷選手の契約はこれまでの最高額になるとみています。ちなみに、現在の最高額は投手で年間4333万ドル(約65億円)、野手では年間4000万ドル(約60億円)ということですが、これらを超えてきますか?
【MLBアナリスト 古内義明さん】
「今の最高額が基準となってそこからはるかに超えてきますね。 FA制度ができてから47年たちますが、初めて市場に二刀流選手が出てくるんです。だから球団も誰にも、一度もこの価値を見極めることがなかったわけです。今年の阪神タイガースの全ての選手の年俸がだいたい31億円ぐらいです。大谷選手は阪神の選手の2年分の年俸以上を一年で稼ぐということです」
すごい金額だというのは何となく想像できました。
しかし今年けがをして、来年はピッチャーとしては活躍できないかもしれませんが、それでも過去最高の年俸になりそうですか?
【MLBアナリスト 古内義明さん】
「来年は投げられませんので、2年目以降に150億円や10億円などベースの金額を決めてから、投げた分だけ先発した分だけとかというふうに、パフォーマンスボーナスというのですが、出来高払いを設定するという可能性が高いです」
ちなみに、古市さんの予想ではいくらぐらいになると予想されていますか?
【MLBアナリスト 古内義明さん】
「トータルでいうと、多分5億ドルぐらいではないかと言われています。だいたい10年間で750億円となると思います。750億という数字だけでもすごいのですが、日本のプロ野球選手がいま、714人います。だいたいこの総年俸が400億円弱です。ですので日本のプロ野球選手の2年分を彼は10年間で稼ぎ出すということです」
年間だとしても75億円ぐらいの年俸になるイメージです。
■有力候補は日本人を熟知しているあの球団?
大谷選手の移籍先はどこになるのか?
今季はロサンゼルスのエンゼルスに所属していた大谷選手。古内さんによると、現在、マリナーズ、ジャイアンツ、ドジャース、レンジャーズ、メッツが大谷選手の移籍先候補にあがっているそうです。その中でも古内さんはロサンゼルスに本拠地があるドジャースに移籍するとみています。
その根拠として以下の3つを上げました。
1.二刀流の継続
2.世界一
3.環境環境
【MLBアナリスト 古内義明さん】
「ドジャースは今、エースの座とDHの座を開けて待っています。かつ、ドジャースは11年連続プレイオフに進出している世界一に最も近いチームの1つなんですが、2000年の世界一しかないんです。だからこそ大谷選手の力で世界一を奪還したいということです。また、いま住んでる場所からドジャースの球場まで、だいたい直線で60キロぐらいなんです。だから生活スタイルを変えずに温暖な気候で生活ができる。あとはドジャースのチームドクターが大谷選手の右肘の手術の執刀医なのでリハビリ体制も万全だと。もう一点お伝えしたいのがドジャースは1995年、野茂英雄さん以降ですね9人の日本人選手と契約しています。日本の文化を熟知していて、背番号17番を開けて待っています。日本人が一番好きな誠意をここでも見せています」
できることは何でもやろうということなのですね。移籍先はいつ頃決まるんでしょうか?
【MLBアナリスト 古内義明さん】
「2つあります。大谷選手は決断が早いので、11月の末ぐらいと、12月の2週目です。5日から8日までウインターミーティングという、GMや代理人が一堂に会する会議があります。ここまでに決まる可能性が高いです」
視聴者からLINE質問がきています。
‐Q:移籍先を選ぶ中で、大谷選手は何を一番重要視していると思いますか?
【MLBアナリスト 古内義明さん】
「二刀流でまだまだ完成形を目指したいということと、勝利に貢献して、ワールドチャンピオンになる。この2つです」
これからどうなるのかというのが本当に楽しみなところです。年俸の金額やどの球団に所属するのかなど話題は尽きません。
(関西テレビ「newsランナー」2023年11月17日放送)