9月5日、兵庫県赤穂市の山陽自動車道で、40時間以上続いたトンネル火災。いまも通行止めの状態が続く中、20日に内部の様子が公開されました。
20日報道陣に公開された、山陽自動車道下り線尼子山トンネル。中では、9月発生した火災のあとが、いまも残っています。
【三木浩カメラマンリポート】
「ここはたくさんの後続車両が火に包まれた場所で、天井を見ますとコンクリートが剥がれて、火災の大きな被害がうかがえます」
5日、尼子山トンネルでトラックが炎上し、車9台が絡む追突事故が発生。さらに、乗り捨てられた車に次々と炎が広がりました。
トンネル内にたまった熱と煙の影響で消火活動は難航し、火が消し止められたのは、発生からおよそ40時間後でした。
一部のコンクリートが落下した影響などで、復旧作業の安全性を確保するのは困難となっていて、火災から2週間以上たった今も、下り線は通行止めのままです。
【NEXCO西日本姫路事務所 吉田英樹所長】
「大変ご迷惑をおかけしております。復旧方法を順次検討して進めていく」
NEXCO西日本は、現在、被害状況の把握や、壁面のコンクリートの強度を確かめる調査を進めていて、現時点で、通行止め解除のめどは立っていないということです。
(関西テレビ「newsランナー」2023年9月20日放送)