アストラゼネカ製の新型コロナワクチンの原液を製造する兵庫県芦屋市の企業が、神戸市内に新たな工場を建設すると発表しました。
新しい工場は神戸市が整備する工業団地に建設され、ワクチンの原液が量産されます。
芦屋市に本社を置く「JCRファーマ」は高い培養技術を持ち、アストラゼネカから原液の製造依頼を受けました。
ワクチンの原液は、新型コロナの遺伝子情報の一部を組み込んだウイルスの種を培養装置で徐々に増殖させてつくります。
ワクチンは少なくとも2030年までは継続的に確保する必要があることから、現在、原液の製造が始まっている工場とは別に、新たに工場を建設することにしました。
【JCRファーマ・芦田信会長兼社長】
「神戸でワクチン製造できるのは大変な誇り。やれることをしっかりやっていきたい」
【神戸市・久元喜造市長】
「初めて原液の製造拠点を開設。それが神戸。神戸にとっては有意義、名誉」
工場は来年10月に完成する予定で、製造ラインの設置や動作の確認などを経て再来年(2023年)から生産を開始する方針です。