参加した業者からは「作業員には高齢者が多い」との複雑な声も聞かれた。
京都府は、新型コロナウイルスの陽性患者を受け入れている病院で、清掃や消毒作業を行う業者を増やそうと、研修会を開きました。
看護師の負担軽減が狙いです。
【京都桂病院・谷口文代看護部長】
「個人の防護服は、どれだけ自分が注意してても、意外とわからないところで汚染されていることがあります。ですので、(脱衣の際には)最後に手指消毒。これポイントです」
研修には、京都府で清掃・消毒作業を行う業者約30人が参加しました。
新型コロナウイルスの陽性患者を受け入れる病院では、感染リスクを考慮して、清掃や消毒業務を業者に頼まず看護師が行うところもあり、本来の業務に専念できないことがあるといいます。
京都府では、看護師の負担を軽減し病床の確保につなげようと、1月、陽性患者を受け入れる病院の清掃や消毒について、業者への委託を進める方針を発表。
研修では、防護服などを着る順番や、脱ぐ際に注意すべき汚染箇所などが紹介されましたが、参加した業者からは「作業員には高齢者が多い」として、複雑な声も…
【下村工務店京都営業所・前谷茂所長】
「かなりハードルが高いなと思いました。高額な報酬があるとか、何か起きた時の補償があるとか、ある程度理解してもらわないと、なかなか難しい」
京都府は、まず6つの病院を目標に、清掃業者との連携を始めるということです。