神戸市は22日、新型コロナ用の病床を市立病院と民間病院であわせて47床増やす一方、市立病院の通常医療を大幅に制限すると発表しました。
神戸市は22日の会見で、重症患者を中心とする「中央市民病院」のほかに、長田区の「西市民病院」、西区の「西神戸医療センター」での中等症・軽症患者の病床を28床増やすと発表しました。
これらの病院ではコロナ以外の通常医療の入院や手術を2割から4割制限するということです。
また、市内の民間病院2カ所からも新たに19床を確保しました。
神戸市の担当者が会議の場で市立病院の状況を説明すると、医師会や民間病院同士で呼び掛け合い、これまでは構造上受け入れが難しいとみられていた病院が手を挙げたということです。
神戸市内のコロナ病床は47床増えて207床となり、来週から順次使い始めますが、全て稼働できるのは2月8日になるということです。
神戸市の花田裕之健康局長は22日の会見で「あなたとかあなたの家族がコロナ以外でも病気になったり救急搬送されたときに死なないようにするために、医療にこれ以上負担をかけるのは危ないという状況に来ている」と述べました。
神戸市内の入院待機者は21日現在で612人、うち200人程度は「自宅療養」に回るということです。
「自宅療養」患者に対して神戸市は、保健センターが専用アプリや電話で健康観察を行うほか、必要に応じて自宅を訪問するとしています。