兵庫県では6日、248人の新型コロナウイルス感染が新たに確認され、過去最多となりました。
新たなクラスターは小規模なものが1件で、感染経路不明の割合が急激に増えています。
尼崎市の特別養護老人ホームでは、80~90代の入所者の男女4人が感染し、尼崎市はこれまでの分と合わせて入所者6人・職員1人の新たなクラスターと認定しました。
兵庫県の感染者はこれまで医療機関や高齢者施設のクラスターが主でしたが、西宮市や明石市では初動の調査が済んだ感染者全員が「感染経路不明」となるなど、既に感染している人との関連がみられないケースが急激に増えています。
兵庫県全体でも「感染経路不明」の割合が増えていて、県の担当者は「12月中旬は3割台だったが、じりじりと増えて4割台になった。5割を上回ると深刻だ」と危機感を露わにしています。
兵庫県の病床使用率(6日午前0時現在)は、厚労省基準の「確保病床数」でみると全体で70.1%、重症病床は46.6%となり、すぐに使用できる「運用病床数」でみると全体で78.5%、重症病床は54.0%です。
また、検査数に占める陽性判定の割合を示す「陽性率」は13.3%となっていて、前日の5.9%から再び大きく上昇しています。
兵庫県の担当者は「病床は『予備』がほとんどないギリギリの状態。病床のひっ迫を防ぐには感染者数そのものを減らすしかなく、人と人が接触する場面を避けてほしい」と訴えています。