
「堺の目なし」町民のプライドが生んだ全国でも珍しい住所の秘密【大東駿介の発見!てくてく学】01月30日 10:47
俳優の大東駿介さんが、関西の街を歩きながら魅力を学ぶ「発見!てくてく学」。
今回、大東さんが生まれ育った大阪・堺を訪れました。
2019年に、百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群が大阪初の世界遺産に登録された堺は、刃物や線香など、世界に誇る伝統産業が盛んな町。さらにホームセンターの「コーナン」や自転車の「シマノ」など、日本を支える大企業が誕生した街でもあります。
■世界遺産の守り神・タヌキに出会える古墳
「いたすけ古墳」は日本最大の古墳・仁徳天皇陵のすぐ南側に位置し、歴史的に価値が高い「かぶとの形をしたはにわ」が発掘されました。住宅街のど真ん中にすごい古墳があるというのも堺ならではです。
いたすけ古墳では20年以上前からタヌキの一家が目撃されるようになりました。どこからやってきたのか不明ですが、古墳を守るようにたたずむ姿はとても愛らしく、地元の人々に愛される存在となっています。
■大東さんが愛した「たこ汁」
大東さんが学生時代の大半を過ごしたという大仙公園のすぐ横にあり、通学路としても使っていたのが大仙緑道。そして大東さんが学生の頃に通っていた「きよ」。 たこ焼きだけでなく激安の定食が人気で、サラリーマンや学生たちのお腹を満たす地元の名店です。店主の「りっちゃん」こと木浪利津子さんは、この街の学生たちにとってお母さんのような存在なのだそうです。
おダシのなかにたこ焼きが入った、思い出の「たこ汁」を久しぶりにいただいて…。
【大東駿介さん】「うまいわ~。部活が終わってから、これ食べた。ほんまにココで育ててもらった感じ」
それから大東さんがもうひとつ行ってみたい思い出の場所「ぐりーんはうす」へ。創業60年を超える街の文房具屋さん。今はお店が少し小さくなったそうですが、かつてはあざやかなディスプレイがされ、大東少年にとって夢のようなお店だったそうです。
【大東駿介さん】「子どもたちがワクワクするようなディスプレイ。手芸が好きになったのはこのお店から。すごかった』
■「堺の目なし」 住所に「目」がなく「丁」だけ
堺の住所には「丁目」の「目」がありません。 地元の人は「堺の目なし」と呼んでいます。
堺の歴史に詳しい観光ガイドの川上浩さんによると、大坂夏の陣で焼け野原になった町を再整備した際、徳川家康が行った区画整理によって碁盤の目のようにきれいに分けられました。しかし400近くある区画全てに違う名前がつけられたため、混乱が起きました。
そこで、いくつかの区画の名前を統一した上で「1丁目」から順番に振り分けをしようとしたのですが、自分の町に順番を振られることを嫌がる町民がいたため、「○○丁」というそれぞれ独立した町の名前だということにすることで住民の納得を得ることができたのです。
▼大東さんの“発見”の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
https://youtu.be/Imv4E9YO9vY
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」 2025年1月16日 木曜日放送)