2017年1月28日(土)深夜1:48~2:43
そよ風が残したもの ~障害者殺傷事件の波紋~
内容
2016年7月に起きた、神奈川県相模原市の障害者施設での殺傷事件。
「生きていても役に立たない」と、障害を理由に多くの命が奪われた。
この事件に衝撃を受けた人たちがいる。
雑誌「そよ風のように街に出よう」の編集部だ。
「生きていても役に立たない」と、障害を理由に多くの命が奪われた。
この事件に衝撃を受けた人たちがいる。
雑誌「そよ風のように街に出よう」の編集部だ。
「障害者と社会とのあり方を変えていきたい」そんな思いで
1979年の創刊からずっと、障害者の自立と社会進出を訴えてきた。
雑誌の中で訴えてきたことが、
だんだんと世の中に受け入れられるようになってきたと感じ終刊を決めた矢先、
事件は起こった。
街のバリアフリーが進み、去年4月には障害者差別解消法が施行された日本。
その一方で、心のバリアとも言える
“障害者への差別意識”は、無くなっていなかったのか―。
1979年の創刊からずっと、障害者の自立と社会進出を訴えてきた。
雑誌の中で訴えてきたことが、
だんだんと世の中に受け入れられるようになってきたと感じ終刊を決めた矢先、
事件は起こった。
街のバリアフリーが進み、去年4月には障害者差別解消法が施行された日本。
その一方で、心のバリアとも言える
“障害者への差別意識”は、無くなっていなかったのか―。
事件から半年が経ち、人々の記憶から薄れつつあることに、
障害のある人たちは危機感を募らせている。
障害のある人たちは危機感を募らせている。
神戸市に暮らす石地かおるさんもその一人だ。
体に障害があるため介助者は必要なものの、実家を出て一人で生活している。
事件後に始めた、月に一度の街頭活動。
言葉は違っていても、いつも伝えようとしているのは
“差別は誰の心にもある”ことと
“そのことに向き合って、共に生きてほしい”という思いだ。
石地さんたちの言葉は、街を歩く人にどのように響くのだろうか。
体に障害があるため介助者は必要なものの、実家を出て一人で生活している。
事件後に始めた、月に一度の街頭活動。
言葉は違っていても、いつも伝えようとしているのは
“差別は誰の心にもある”ことと
“そのことに向き合って、共に生きてほしい”という思いだ。
石地さんたちの言葉は、街を歩く人にどのように響くのだろうか。
「そよ風のように街に出よう」の創刊号で特集された梅谷尚司さん(53)。
施設や養護学校を拒否し、激しい就学運動の末、尚司さんは地元の中学へと通ったものの、“地域の学校”で過ごした時間はわずか一年間。
尚司さんが広く社会とつながるきっかけとはならなかった。
現在も施設を拒否し、奈良の山の中で暮らす尚司さん親子は、いま何を感じているのか?
施設や養護学校を拒否し、激しい就学運動の末、尚司さんは地元の中学へと通ったものの、“地域の学校”で過ごした時間はわずか一年間。
尚司さんが広く社会とつながるきっかけとはならなかった。
現在も施設を拒否し、奈良の山の中で暮らす尚司さん親子は、いま何を感じているのか?
北村佳那子さん(28)は脳に重い障害があり、言葉はしゃべれず、体も思うように動かせない。
佳那子さんを支える「チームかなこ」は、
表情や目の動きなど“言葉では無いもの”で佳那子さんと会話する。
小学校から高校まで地元の公立学校に通い、友達と同じ時間を過ごしてきた佳那子さんの存在は、周りの子どもたちを、言葉の無い友達を理解できる大人へと育てた。
そして佳那子さんの周りは今も、人が変わって行くきっかけにあふれている。
障害者が生きやすい社会が、誰にとっても生きやすい社会であるならば、
「今の社会を変えるために必要なものとは何か」を考えます。
佳那子さんを支える「チームかなこ」は、
表情や目の動きなど“言葉では無いもの”で佳那子さんと会話する。
小学校から高校まで地元の公立学校に通い、友達と同じ時間を過ごしてきた佳那子さんの存在は、周りの子どもたちを、言葉の無い友達を理解できる大人へと育てた。
そして佳那子さんの周りは今も、人が変わって行くきっかけにあふれている。
障害者が生きやすい社会が、誰にとっても生きやすい社会であるならば、
「今の社会を変えるために必要なものとは何か」を考えます。
スタッフ
ディレクター:真鍋俊永(カンテレ 報道センター)
カメラ:松本比呂之(ウエストワン)
編集:室山健司 (ウエストワン)
プロデューサー:兼井孝之(カンテレ 報道センター)
【ナレーション】豊田康雄(カンテレ アナウンス部)
カメラ:松本比呂之(ウエストワン)
編集:室山健司 (ウエストワン)
プロデューサー:兼井孝之(カンテレ 報道センター)
【ナレーション】豊田康雄(カンテレ アナウンス部)