2007年12月18日(火)

企画意図
予防、治療法が今のところ解明していない認知症は、本人だけではなく介護にあたる家族にも深刻な問題を投げかけてくる。
そんな光の見えない認知症を取り巻く現状の中で、認知症の母親を連れ、ライブハウスなどで歌うシャンソン歌手がいる。安土明中子さん(59)だ。外出をし、人の輪に加わり、そして自分の歌声が、すこしでも母親の心を元気づけることが出来ればと、願っている。



認知症という現時点では治療法がみつかっていない病。老い、病んだ中で、本人が、そして周りの者が、幸せを感じる瞬間を見失わないこと。光が見えない認知症の介護の現場で闘い続ける安土さん親子の姿をみつめ、長寿社会ニッポンの幸せの在り処について考える。