2005年6月30日(木)

企画意図
主人公の一家とストーリー
母親、文さんは、幼いころ母親に虐待されて育てられた。そのころの記憶が今も残る。トラウマになっていると気づいたのは、最初の結婚が破綻して、24歳で 2人の子どもをつれて再婚した相手がDV男性だったことによる。3男は自分の子供だが、次男は前の夫に似ていると監禁し、虐待しはじめた。その盾になった文さんにもすさまじい暴力が加えられ、97年、風呂で次男を水中に沈め失神させる事故が起きた。後にDV夫は「事故で次男が死んでしまったらいい」と思っていたと殺人未遂事件だったと話す。DV夫に叩かれている最中思い出したのは幼い日、母親から受けた虐待の現実。映像のように記憶が蘇る。DV夫と離婚してストーカー訪問がやんだ一昨年、今度は自分が子どもへ身体的な虐待的を繰りかえすはめに…。
昔、親から体罰をやられて二度としないと誓いながら、次男の頭を割る虐待をしてしまった自分。なぜ虐待の世代間伝達が起こるかという問いかけに「今もわからない」という。そんな中、次男が突然、虐待され、封印されてきた記憶を語り始めた。文さんはそんな暗黒の記憶を「くらやみ」と表現しそれに「負けない」で克服することが大切と子どもと向き合い、社会に訴える行動を起こした。
番組前半は主に文さんの成育暦や子どもの虐待の足跡。後遺症としての発作がおこるとどうなるのか?当事者の苦しみを提示。後半は、虐待で悩む友人たちとの交流や救出行動。特に性的虐待のあるケースと出会い自身が性的虐待を受けていたことを思い出しあらたな「くらやみ」との闘いが始まる。虐待して育った次男も「くらやみ」との葛藤が始まった。