チャリティ

FNSチャリティキャンペーン

FNSチャリティキャンペーン 第50回支援プロジェクト パキスタン・イスラム共和国

2023年度FNSチャリティキャンペーンは
パキスタン・イスラム共和国の子どもたちを支援します。

FNSチャリティキャンペーンは、1974年から支援活動をスタートしました。関西テレビをはじめFNS28社がユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)を通じて、世界の子どもたちへの支援を続けています。今回で50回目を迎えます。

パキスタン・イスラム共和国とは?
パキスタンは南アジアに位置するイスラム国家で、インド、アフガニスタン、イラン、中国と国境を接しています。今日、パキスタンは世界第5位の人口を抱え、その45%が18歳以下の若者です。2021年のGDP成長率は6.5%で、マイナス成長を記録した2020年に比べ持ち直したものの、経済は依然として危機的状況にあります。

二酸化炭素排出量の割合では世界全体の1%に満たないにもかかわらず、近年、洪水や干ばつなど、気候変動がもたらす深刻なリスクに直面しています。22年のモンスーン期には、過去30年における平均降水量の3倍の雨が南部に降り、大洪水によって国土の3分の1が水没しました。国家非常事態が宣言されてから4カ月以上が経過した2023年1月時点でも、最大400万人の子どもたちが洪水によって汚染された水の近くで生活し、呼吸器疾患や、マラリアやデング熱など水を媒介とする感染症、重度の急性栄養不良に苦しんでいます。

パキスタン周辺国

【ヘルスケア】
パキスタンでは保健領域におけるケアの質の低さ、予防接種率改善の遅れ、栄養不良、ヘルスケアへのアクセスの不平等といった様々な課題を抱えており、新生児と妊産婦の死亡や疾病の原因となっています。5歳未満児死亡率は出生1,000人あたり65人、妊産婦死亡率は出生10万人あたり186人です。定期予防接種率は改善しているものの、地域によって大きな差が見られます。同国では、6カ月から23ヶ月の子どものうち、最低限必要な回数の食事を摂取できているのはわずか3.6%で、農村部ではさらに低い割合となっています。5歳未満児の発育阻害と消耗症は乳幼児期の子どもの発達を脅かし続けています。

【教育】
教育の領域では、同国で5歳から16歳の子どものうち、2,000万人以上が学校に通っていません。中退率も高く、特に中等教育の女子の間で顕著です。コロナ禍を機にこの状況はさらに悪化し、女子や貧困世帯、低学年の子どもたちを中心に、学習損失が深刻な問題になっています。コロナによる学習危機にさらに追い打ちをかけたのが、パキスタン史上最悪の被害をもたらした2022年の洪水です。2万7,000校の学校が損壊・破損し、200万人以上の子どもたちが学校に通えなくなりました。学校は学びの場であるだけではなく、子どもたちが保健ケアや心理社会的支援、予防接種を受けられる重要な場所です。学校の閉鎖期間が長引けば、子どもたちが学校に戻らなくなる可能性が高まり、児童労働や児童婚などの搾取や虐待のリスクが高まります。

【パキスタンの子どもたちの現状】
パキスタン全土の学校は、2020年3月から22年3月の期間中、新型コロナウィルスの感染拡大により、64週間にわたって、完全あるいは部分的に閉鎖されました。学校閉鎖期間としては世界最長規模です。それから半年も経たないうちに起きた大洪水の被害により、子どもたちは再び学習の場から閉め出されることとなりました。電気やインターネットを含むインフラへの被害により、遠隔学習もほぼ不可能となっています。

募金口座のご案内

*日本ユニセフを通じての募金は寄付控除の対象となります。領収書の必要な方は、事前に下記までお問い合わせください。

【お問い合わせ】

TEL:06-6314-8888(代表)
総務部FNSチャリティキャンペーン担当(平日10:00~18:00)