知事選巡り「兵庫県警内部では(斎藤知事以外の)特定候補応援するよう通達」とSNSに投稿 県警に削除求められるも応じず「辞職勧告決議」受けた姫路市議が議員辞職を否定 SNS投稿は「身元のはっきりした方からのお話で信憑性があると判断した」主張 2025年04月22日
去年実施された兵庫県知事選挙を巡って「兵庫県警内部では特定候補応援するよう通達」とSNSに投稿し、県警側に内容を否定され、所属会派を通じて削除を求められたものの応じず、議会から辞職勧告を受けた姫路市議会の高見千咲議員が21日、記者会見を開きました。
SNSの投稿は「身元のはっきりした方からのお話で、信憑性があると判断した」と話しました。 また削除に応じなかったことについては、「自分のところには削除の要請は来ていない」、「本部長が否定したが、通達があったのは一部の部署かもしれず、削除するというのは警察からの言論弾圧にもなるのではないかと思った」と主張しました。
そして、議員辞職を否定しました。
■「ソースは警察と関わりがある身元のはっきりしている方からのお話」
高見市議の発言は以下のようなものです。
【高見市議】「ソース、詳しくはお話できないんですけれども、ちゃんと警察と仕事というか、活動で関わりがある、身元のはっきりしている方からのお話でした。
私自身、信憑性があるというふうに判断しまして、その内容が市議になると、県の管轄の警察のことについては手出しが、自分ができないっていうところもありまして、何かこれをちょっと世間の皆様にも知って欲しいなと自分1人で抱えている情報ではないなと思ったので、発信したというところがあります。
削除要請は、私には来ていないんです。抗議というか、それはあったそうなんですけれども、それ自体私には直接届いていないものになるんです。いろんなところを介してなので、どこでどうなったのかわからないんですけれども、私は削除をしろと言われたことはちょっと記憶にないですね。 私が発信したのはあくまでも『こういうふうな話を聞いたんだが』という断定的な口調では書いていないものになるんですね」
■「削除するというのは警察からの言論弾圧にもなるのではないか」
【高見市議】「また本部長の方が否定されてましたけれども、私の発信は本部長からの通達があったとも言っていないですし、県警の中の一部の所だったかもしれないし、一部の部署だったかもしれないんですね。 それは私自身もわからない部分になるんですけれども、それを警察内で調査も何もせずに、本部長が否定されたことに対しても疑問を抱いていますし、それを削除するというのは警察からの言論弾圧にもなるのではないかと思いまして、それで削除する意味というのはないのかなと判断しました」
(Q.真偽の区別、ご判断それはどのようにされてたんでしょうか。)
【高見市議】「自分1人では判断できないことが多いので、周りと確認するようにはしています。Xの発信は、自分1人で運営しているアカウントにはなるので、なので信憑性のある情報をできるだけ発信するようには心がけています」
(Q.周りの方とは例えば支持者であったりとか、ご家族とか…)
【高見市議】「あと議員の仲間であったりとか、知見のある人には出て、相談するようにしてますね」
■「政治倫理審査会の報告書 いまだに何が悪いとされたのかが全く伝わってこなかった」「議員は続けるつもり」
また議員辞職勧告やそれにつながった政治倫理審査会の受け止めについては、次のような内容などを話しました。
【高見市議】「政治倫理審査会でいろんなことが話し合われたわけなんですけれども、この報告書を読みまして、私の方でいまだに何が悪いとされたのかが全く伝わってこなかったんですね」
【高見市議】「なので、私自身もいまだに何が違反とされているのか、何をもっての辞職勧告なのかというのがわかっていない次第です」 【高見市議】「私自身以前に表明させていただいた通り、議員は続けるつもりでして、これからこの数カ月お休みしていた分も取り返せるように、議員活動の方を邁進していきたいなと思っています。今は心身のケアに努めまして6月議会から復活できるように、努力している次第です」
高見市議はことし1月、SNS上で、去年の兵庫県知事選について『兵庫県警の内部では特定候補の応援をするように通達されていたと聞いた』などと投稿。
兵庫県警は内容を否定し、当時所属していた自民党兵庫県連に削除を求めましたが、高見市議は投稿を削除しませんでした。 ※現在は離党。