
紅顔の美少年だった平家の棟梁 源平合戦の地で“ラッパ飲みおじさん”の謎写真探る【兵動大樹今昔さんぽ】07月06日 10:00
1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。
兵動さん、「神戸須磨シーワールド」の大きな水槽の前から今日の旅をスタートします。大迫力のオルカショーのほか、見どころたくさんの水族館ですが、中でも地元・兵庫の水の生態系を再現したエリアは“スマシー”ならではです。
■“ラッパ飲みおじさん”や“楽器持った芸人さん”?
ここで手渡された今回の写真。1960年(昭和35年)に神戸市須磨区で撮影された写真には、ラッパ飲みするおじさんや、楽器を演奏する芸人さんのような人たちが写っています。
近くで聞き込みをすると、皆さん「須磨寺近くの池」だといいます。
かつて神戸の桜の名所として知られた須磨寺大池。昭和の初めごろには遊園地や動物園などがあり、当時最新の歓楽地だったそうです。
■源平合戦「一ノ谷の合戦」悲しくも美しい物語
写真の池に行く前に、須磨寺へお参りして、副住職・小池陽人さんに、須磨寺と源平合戦の関係を伺いました。
源平合戦の中でも平家滅亡のきっかけとなった戦いが、須磨を舞台に繰り広げられた「一ノ谷の合戦」。
平家の棟梁・平敦盛を、源氏方の武将・熊谷直実が一騎打ちで組み伏せてかぶとを取ると、自分の息子と同じ年ごろの美少年で、殺すことをためらいます。それでも泣く泣く首をはねると懐から1本の笛が出てきました。合戦前夜、笛の音を聞いたことを思い出し、なお胸を締め付けられる思いがしたと伝えられています。
須磨寺は合戦の時の源氏方の陣地でした。そのため、敦盛の笛や首塚など源平合戦にまつわるものが残されています。
■池に面して建つ旅館「寿楼」は現在も残っている
本題の写真について小池副住職に聞くと、今も残っている旅館「寿楼」が写っているので、撮影ポイントがバッチリ分かりました。
【兵動大樹さん】「須磨寺は平家物語の舞台であったり、スマシーもあり、須磨は楽しく1日では回り切れないぐらいです」
▲兵動さんの今と昔を探る旅の全ては、じっくり動画でもお楽しみください。
(関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2025年6月27日金曜日放送)