カンテレ制作ドキュメンタリーが第29回坂田記念ジャーナリズム賞 第1部門で受賞

2022年3月24日(木)

関西を拠点にした優れた報道活動に贈られる、第29回坂田記念ジャーナリズム賞 第1部門(スクープ・企画報道)に、「未来の働き方」を模索する若者たちの姿を描いた番組「ザ・ドキュメント となりのミライジン」が選ばれました。当社の第1部門での受賞は、昨年の「未ダ知ラナイ~コロナが変えた私たちの地域医療~」、「学校の正解~コロナに揺れた教師の夏~」、一昨年の「裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群」(いずれも「ザ・ドキュメント」枠)に続き、3年連続です。
表彰式は、今月28日(月)にクラブ関西にて行われます。
タイトル
「ザ・ドキュメント となりのミライジン」
放送日時
2021年8月20日(金)25:25~26:25
ナレーター
ムロツヨシ
スタッフ
ディレクター 宮田輝美 / 撮影 本中貴久 / 編集 宮村泰弘 / プロデューサー 萩原守
「ザ・ドキュメント となりのミライジン」
能力があっても鬱や発達障害、引きこもり等で働けない人々がいる。大企業のデータサイエンティストだった小林宏樹さんは、自分の身近にいるそうした人々の能力を活かそうと、会社を辞めITベンチャーを立ち上げた。高学歴でもなかなか就職できなかった若者たちとともに、ビジネスは少しずつ成果を上げていく。小林さんはさらに構想した雇用スタイルを国に提案、採用されたものの、思わぬ困難に直面する…。
「未来の働き方」を目指した男性と、自分の殻を破り社会と向き合おうとする若者達の姿を描いた番組。
受賞理由概要
発達障害や精神障害が要因となり、就職や就労の継続が難しい人が相当数存在し、問題が深刻化している社会状況にあって、ミライジンラボというベンチャー企業の事例に焦点化し掘り下げることで、新しい働き方の必要性や可能性を提起している点に、作品の新しさがある。
登場人物の語りの中に、企業社会日本の現状に対する鋭い批判が映されている。彼らの日常生活や個性が伝えられているのも良く、このような語りや映像が効果的に配置された構成に、制作者の問題意識とセンスが感じられた。近年の就労(支援)をテーマとしたドキュメンタリー作品のなかで、もっとも印象に残る作品である。