2021年7月 社長記者会見

2021年7月21日(水)

社長記者会見を、2021年7月21日(水)14時から、オンラインで開催いたしました。
概要は以下の通りです。

はじめに

新型コロナウイルスの感染拡大は、生活様式や経済活動、人それぞれの価値観にも大きな影響を及ぼしております。近年は台風や豪雨、地震などの被害が甚大化する傾向にあり、命や生活に直結する事柄が、日常的にあると感じております。
当社は、情報を、迅速でかつ正確に届ける報道機関としての役割を果たし、多くの方に楽しんでいただく健全な娯楽や文化を提供し、皆様に少しでも穏やかな時間を過ごして頂ければと思っています。

第1四半期業績

第1四半期は、緊急事態宣言の発出により、美術館や映画館の一時休館の影響は出たものの、スポット市況が前年に比べると活発に動いたことなどで、大きく業績が改善され増収増益のスタートとなりました。連結においても、増収増益となりました。

番組関連

火曜21時ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」は、その作品性や世界観が大変話題となり、ギャラクシー賞テレビ部門で、6月度月間賞に選出されるなどの評価を頂いたことは、大変うれしく思います。7月からは「彼女はキレイだった」を放送中です。
平日午後帯では、「スローでイージーなルーティーンで」を開始、若年層を中心に認知が広がっています。

報道、配信

「新型コロナ」「災害」といった事案が続いていることもあり、報道・情報番組に対する視聴者の関心は高まっています。ニュース報道においては、社会的インフラとして、速報性だけでなく「命を守る」ための情報発信、放送する使命を、あらためて感じています。多くの方に情報をお届けする観点から、配信の充実にも取り組んでおり、「FNNプライムオンライン」に加え、カンテレ独自でもニュース配信を行い、PV数を伸ばしております。
配信事業は、地上波同様、コンテンツの力が重要です。地上波への視聴回帰、促進、トータルリーチの拡大という役割だけではなく、配信オリジナルのコンテンツ制作、配信事業社との協業などで、新たなコンテンツ制作の可能性を広げております。
6月23日には、株式会社TVerに出資しました。TVerとの連携をより強化し、そのサービス拡張と成長スピードの加速を期待しています。

SDGs

今年2月、メディア企業としてSDGsを推進していく国連の取り組み「SDGメディア・コンパクト」に、そして本日(7/21)、関西における持続的社会の構築に向け、産官学民が連携して取り組む「関西SDGsプラットフォーム 」に加盟いたしました。
当社は「KANSAIから笑顔を~大人もこどももSDGs~」をキャッチフレーズに定め、SDGsへの取り組みがすべての人に有益であることの情報発信や、課題解決に向けた取り組みを進めて参ります。

課題と取り組み

新型コロナウイルスのワクチン接種率が高まるとともに経済・社会活動は活発になると予想される中、コンテンツグループとして、さらなる成果を伸ばすべく、その基盤を作っていくことが大きな課題だと考えております。
番組特性と、タイムテーブル強化につなげることを目指し、10月から、現在火曜21時で放送しているドラマ枠を月曜22時へ、月曜22時で放送中の「所JAPAN」を火曜21時に、放送時間を変更いたします。

終わりに

この1年余り、新型コロナウイルスのパンデミックによって心の底から毎日を楽しめなくなった感がいたします。私たちが手掛けるコンテンツには、そんな人々の気持ちに豊かさを取り戻し、世の中を明るく元気にするポテンシャルがあると信じています。
当社が制作、発信するコンテンツで、心豊かな未来への確実な第一歩にしたいと願っております。