新年社長記者会見概要

2021年1月26日(火)

「新春社長記者会見」を2021年1月26日(火)13時から、コロナウイルスの感染拡大防止を鑑み、リモートで開催いたしました。概要は以下の通りです。

経営状況

コロナ禍の厳しい状況は続いていますが、第3四半期の放送収入は前年同時期を上回りました。10月に入ってスポットの市況が回復したこと、ローカルタイムの自社制作番組のセールスが好調だったこと、話題の『鬼滅の刃』を編成できたことなどが主な要因です。再び発出された緊急事態宣言の影響が懸念される不透明な状況でありますが、通期で少しでも良い結果が残せるよう残り2ヵ月あまり、スパートをかけたいと思っています。

2020年総括

2020年の年間世帯視聴率はゴールデン帯が4位、プライム帯が3位、全日帯は2位となりました。ゴールデンと全日は前年と同順位、プライムは2桁の10.0%に到達し順位をひとつ上げました。
『よ~いドン!』『ちゃちゃ入れマンデー』『やすとも・友近のキメツケ!』『Mr.サンデー』『競馬BEAT』といった自社制作番組が一年を通じて高い支持をいただきました。『報道ランナー』も着実に視聴率を上昇させており、関西の夕方のニュース番組として定着してきたと感じています。
文化庁芸術祭において、『U-NEXT presents あと3回、君に会える』がテレビドラマ部門で、『ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群』がテレビ・ドキュメンタリー部門でそれぞれ優秀賞を獲得するなど、国内外で、当社のコンテンツや企画の受賞が相次ぎました。
またアジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード(AAA)のショートフォーム部門で最優秀賞を受賞した8K/HDRショートフィルム『Three Trees』が、同じく8K/HDRの『つくるということ』と合わせ、1月23日にNHK・BS8Kで放送されました。NHK BS8Kで民放制作作品が放送されたのは、初めてのことです。

2021年に向けて

スポーツ
1月31日に『第40回大阪国際女子マラソン』を開催致します。オリンピック代表に内定している前田穂南選手や、一山麻緒選手らトップアスリートが出場します。
今大会は、公道を使ったコースから長居公園内の周回コースに変更、観客が密集することのない施策や、大会参加者や中継スタッフには事前のPCR検査を義務づけるなど、出来る限りの感染防止策を講じてまいります。大会直前のコース変更は厳しい選択ですが、ステイホームを余儀なくされる全国の視聴者のもとに、この大会のためにギリギリまで調整を続けてきたランナーが懸命に走る姿を生放送でお届けしたいと思います。
当社の持つ中継技術を駆使するのはもちろんのこと、公式YouTubeやTVerでのライブ配信、TwitterやLINEでの速報展開など、総力を挙げてお伝えします。ぜひご覧下さい。

2月21日(日)には『第1回 全国招待大学対校男女混合駅伝』を開催すべく準備を進めています。同じく長居公園の特設コース合計20キロを男子3名、女子3名で競う世界初の大学男女混合駅伝で、東西の強豪大学が出場予定です。
R-1グランプリ2021
新MCが霜降り明星さんに決まりました。フレッシュでエネルギッシュな大会、番組になると期待しています。1月26日に準々決勝進出者が出揃います。準決勝は2月14日、決勝は3月です。
映画
映画『劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班』を4月2日(金)に公開します。2018年4月期に放送された坂口健太郎さん主演の連続ドラマを、オリジナルストーリーで映画化した作品です。過去と現在という、別々の時代に生きる2人の刑事が1台の無線機でつながったことをきっかけに、協力して未解決事件を解き明かすヒューマンサスペンスです。当社制作ドラマの映画化は『アンフェア the end』以来6年ぶりとなります。
イベント・展覧会
1月30日から『リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展』をあべのハルカス美術館で、2月28日から『ぼくの名前はズッキーニ』を東京、大阪で、3月2日からミュージカル『マリー・アントワネット』を梅田芸術劇場メインホールで、それぞれ開催します。
終わりに
2021年もウィズコロナで、誰にとっても制約があったり我慢を強いられたりする日々が続きます。そうした時間が長くなるほど、テレビへの期待は大きくなると考えています。
私たちは報道機関として視聴者に必要な情報を正確かつ迅速に伝える使命を果たすのはもちろんのこと、こんな時だからこそ、社会が明るくなる健全な娯楽や文化をカンテレから発信していきたいと思っています。