カンテレ2番組が文化庁芸術祭で優秀賞受賞
テレビ・ドラマ部門「U-NEXT presents あと3回、君に会える」
テレビ・ドキュメンタリー部門「ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群」

2020年12月25日(金)

令和2年度(第75回)文化庁芸術祭において、当社が制作・放送した「U-NEXT presents あと3回、君に会える」がテレビ・ドラマ部門で、「ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群」がテレビ・ドキュメンタリー部門で、それぞれ優秀賞を受賞しました。
当社番組の芸術祭受賞は、テレビ・ドラマ部門では平成23年度(第66回)の「レッスンズ」(大賞)、テレビ・ドキュメンタリー部門では平成27年度(第70回)の「ザ・ドキュメント 軍神」(優秀賞)以来となります。
贈呈式は、来年2月15日にリーガロイヤルホテル東京にて行われる予定です。

受賞作品詳細

テレビ・ドラマ部門 優秀賞
タイトル
「U-NEXT presents あと3回、君に会える」
出演
山本美月 眞栄田郷敦 工藤阿須加 光石研 吉行和子 ほか
放送日時
2020年3月31日(火)よる9:00~10:54 全国ネット
(再放送)10月25日(日)深夜1:00~2:59 関西ローカル
スタッフ
脚本 大島里美
演出 萩原健太郎 / プロデューサー 重松圭一(カンテレ) 豊福陽子(カンテレ) 梶山貴弘 三田真奈美
U-NEXT presents あと3回、君に会える
番組概要
小さな映像制作会社に勤める玉木楓(山本美月)は、目の前の仕事をがむしゃらにこなすうちに、気づけば30歳目前。仕事の合間をぬって、マッチングアプリで男性と出会うものの、マイペースな楓に合う男性は現れてはいなかった。
ある日、キッチンカーのイケメンシェフとして話題の澤村洸二(工藤阿須加)の密着取材をすることになった楓は、澤村のアシスタントとして短期でアルバイトをしている征史郎(眞栄田郷敦)と出会う。さらに、ひょんなことから征史郎の手をつかんでしまい、それ以来、楓の生活にはある変化が起きる。
澤村の取材を進めるうちに、楓は征史郎と過ごす時間に不思議と居心地の良さを感じ始め、次第に距離を縮めていく2人。しかしその傍らで、澤村もまた、ある想いを胸に秘めていた—。
そんなある日、楓は、それまで当たり前のように過ごしていた征史郎との時間に限りがあることを知ってしまう。大切な人と過ごす時間の尊さに気づいた楓は……︕︖
受賞理由
ふだん意識せずに過ごしていても、家族や知人との別れは突然訪れることがある。もし、一生涯にあと何回会えると前もってわかっていれば、その人との時間をどのように過ごすか。会える回数が背中に浮かび上がるとの設定はSF的だが、登場人物の心情変化を丁寧に描くことで、人と人の出会いの意味を考えさせられるドラマだった。
テレビ・ドキュメンタリー部門 優秀賞
タイトル
「ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群」
放送日時
2020年11月28日(土)深夜2:45~3:55
スタッフ
ナレーション 豊田康雄 / 撮影 平田周次 / 編集 室山健司 / ディレクター 上田大輔 / プロデューサー萩原守
番組概要
生後2か月の孫を揺さぶり死亡させた罪で、祖母に懲役5年6カ月の判決が下った。根拠は、脳に関する所見から「揺さぶり」を説明出来るとする「SBS(揺さぶられっ子症候群)理論」。しかし海外では、この学説の根拠が否定され、疑われた親たちが無罪となるケースも相次いでいた。二審からは、SBSでの冤罪をなくす事を目指す「SBS検証プロジェクト」のメンバーが弁護側についた。専門家と検討を加えていく中で、一審で見落とされていた一つの可能性が浮上する…。この裁判で裁かれたのは何だったのか?虐待事件の捜査、 虐待専門医の診断、そしてメディアの報道…。それぞれの「正義」がたどった軌跡を検証する。
受賞理由
乳児の孫を虐待死させたとして懲役5年6か月を受けた67歳の女性が、無罪を勝ち取るまでを追う執念のドキュメンタリー。有罪の決め手は「揺さぶられっ子症候群(SBS)」。しかし虐待専門医の見落としを指摘する内外の脳の専門医の証言を得て、控訴審で覆す。弁護士、家族と共に死因に疑問を持ち、真相を追い続けた報道の役割も考えさせる力作。